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サブカル雑食手帳

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2017年03月07日

教育勅語とサド文学

10億円もの土地がわずか200万円で森友学園に払い下げられたってことが連日、テレビのニュースやワイドショーを賑わせている。その際に必ずと言っていいほど流される例の衝撃映像(児童虐待?)、すなわち、同学園が運営する塚本幼稚園の運動会で園児たちが、 「尖閣列島、竹島、北方領土を守り、日本を悪者として扱っている中国、韓国が心を改め、歴史教科書で嘘を教えないようお願いします。安倍首相ガンバレ、安倍首相ガンバレ、安保法制国会通過よかったです。」などと選手宣誓させられている映像については毎回「気色悪いな〜」と思いつつ、また同時にホラー映画でも見るような恐いもの見たさの心理も働いてついつい見てしまうわけだが、園児たちが教育勅語を誦んじている映像を見たときには唐突にも高校時代に読んだマルキ・ド・サドの「閨房哲学」(澁澤龍彦訳)のことを思いだしてしまったのである。というのも教育勅語の一節「朕(ちん)爾( なんじ)臣民(しんみん)と倶(とも)に 拳拳服膺(けんけんふくよう )して 咸(みな)其(その)徳を一(いつ)にせんことを庶幾(こいねが)う」の中の「拳拳服膺」なる四字熟語が、「道楽者へ」と題された「閨房哲学」の序文の中で実にうまく使われていたからである。もしかしてSMと教育勅語って意外と親和性があるのかも・・・・・。ちなみに、「道楽者へ」の中では「拳拳服膺」なる四字熟語がこんな具合に使われておりました。

「それから諸君、愛すべき遊蕩児よ、若いころから欲望だけを頼りとし、気まぐれだけを掟としてきた君たちは、あの厚顔無恥なるドルマンセを手本とするがよい。遊蕩生活の華々しい道を進もうとするならば、諸君もドルマンセのように、徹底的にやらなければいけない。ドルマンセの教えを拳拳服膺して、次のことを理解しなければいけない。すなわち、いやしくも男一匹として、このみじめな地球の上に誕生してしまったからには、せいぜい己れの趣味と気まぐれの範囲を拡大し、あらゆるものを快楽のために犠牲にして、辛い人生にいくらかでも薔薇色の彩りを添えようと努力すべきである、と。」

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2017年02月14日

青林堂VS青林工藝舎

 いわゆるヘイト本の出版で知られる青林堂については、ここでも一年ほど前に、「サブカル系出版社のネトウヨ化」というエントリーで取り上げたことがあったが、今度はその青林堂の社内パワハラ問題がめでたく訴訟沙汰になったそうで、こうした一連の流れを見るにつけ、青林堂における出版物と企業体質との間のあまりに見事な首尾一貫性というか論理的整合性というか、とにかくそのブレのなさにはあらためて驚嘆すべきものがあるのである。青林堂については、昨夜のテレビニュースでもかつて漫画雑誌「ガロ」を出版していた会社として紹介していたが、「ガロ」の精神を継承しているのは路線の対立から青林堂を飛び出した人達が新たに立ち上げた青林工藝舎の方であり、そのことは青林工藝舎のHPを覗いてみるだけで一目瞭然であるといえよう。



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2017年02月02日

トランプ氏の“下部構造”

真偽のほどはともかく、オバマ夫妻が滞在したモスクワのリッツ・カールトンホテルで、トランプ氏が複数の 売春婦を雇い、自分の見ている前で、オバマ夫妻の休んだベッドをゴールデンシャワー(放尿ショー)で汚させたことをロシア当局に盗撮されていたという、「週刊新潮」1月26日号掲載の記事「『ゴールデンシャワー』文書に三分の理」はスカトロ好きとしてもなかなかに興味深い内容だったが、その後、うまいことを言うもんだな、と思わず唸ってしまったのが、革マル派機関紙「解放」1月30日号掲載の「万華鏡」というコラムの中の、「モスクワのホテルで売春婦との変態プレイ映像を盗撮されFSBに“下部構造”を握られた彼が、プーチン政権と『ディール(取引)』をかわした、というのもありうる話。」というところ。こういうところに、マルクスが「経済学批判」の中で用いた「下部構造」なる概念を持ってくるあたりは、さすが百戦錬磨の「革命的マルクス主義者」だけのことはある。たまにはこのテの機関紙にも目を通す必要があることをあらためて痛感。

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2017年01月04日

謹賀新年

 新年おめでとうございます。
今年は酉年ということなので、「何か鳥にちなんだ挨拶でも」とか思ったんですが、何も思いつかないので、取り合えず、youtubeの動画の中から、鳥にちなんだものを3点(イタリア映画「世界残酷物語」のテーマ曲「モア」、アンデスのフォルクローレの名曲「コンドルは飛んでいく」、昭和オバカ歌謡の名曲「かもねぎ音頭」)、選ばせていただきました。では今年もよろしくお願い申し上げます。





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2016年12月30日

今年おもろかった本

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このところ、ますます怠け癖が昂進してしまい、本も読まず、ブログの更新もせず、「ただ一切は過ぎていきます」的日々をだらだらと過ごしているというのが正直なところであるが、それでも年末にあたって「今年おもろかった本」としてどうしても取り上げておきたかったのが以下の3冊(少な!)なのであります。

まず一冊目として取り上げたいのは、樋口ヒロユキ著「ソドムの百二十冊 -エロティシズムの図書館」(青土社)。マルキ・ド・サドの怪作「ソドムの百二十日」にあやかっているのはタイトルのみにあらず。「闇夜に羽ばたく書物たち」と題された「序章」もまた「ソドムの百二十日」のそれにあやかったスタイルで書かれているところが面白い。「この書物を手にとった読者諸氏よ、ようこそおいでくださった。ここは真夜中の図書館である。昼間はぴたりと門を閉ざしているが、時計の針が十二時を回ると三々五々人が集まり、禁断の書物たちがページの襞をわななかせる、目には見えない図書館なのだ。」といった具合に。ちなみにこの図書館には、遊郭が一つ丸ごと併設されているそうな。

二冊目は、亀和田武著「60年代ポップ少年」(小学館)。私にとって、亀和田武氏といえば、70年代後半のエロ劇画ブームの頃、「劇画アリス」編集長として活躍していた人といったイメージしかなかったのであるが、この本では氏の少年時代から学生時代にかけての60年代サブカルチャーが、坂本九「悲しき60歳」、弘田三枝子「ヴァケーション」、中尾ミエ「可愛いベイビー」、飯田久彦「ルイジアナ・マ マ」といった和製ポップスからジャズ喫茶、吉本隆明、学生運動(亀和田氏は「フロント」というセクトに所属していたようだが)まで盛り沢山に取り上げられているのが興味深い。「反戦高協」のヘルメットをかぶった表紙絵の美少女も「時代」を感じさせてくれる。

三冊目は、元・外務省主任分析官の佐藤優氏と女性向けアダルトショップを経営する最先鋒フェミニスト・北原みのり氏の対談本「性と国家」(河出書房新社)。まず「週刊金曜日」のコラムなんかでは常々、世の「オヤジ」連中を目の敵にしている北原みのり氏が、一見マッチョな「オヤジ」の典型みたいな佐藤優氏を対談の相手にしているところからして面白そうな本だと思ったが、読んでみると、この二人の間に意見の対立といったものはほとんど見られず、終始一貫して意気投合(というか、フェミニズムについて、佐藤氏が北原氏の生徒として北原氏の意見を仰ぐといった感じもするが)しているところが意外といえば意外であった。二人の共通点はかつて逮捕という形で国家権力の暴力性を身をもって体験しているところであるが、北原氏の攻撃の矛先は単に権力側にいる男達だけではなく、「反権力」を標榜する男達にも容赦なく向けられているのである。ちなみに、大正時代のアナキスト・大杉栄が自叙伝の中で猫を殺した話を書いていたことで、北原氏、佐藤氏ともに大杉のことをゲス呼ばわりしていたが、おかげで当方まですっかり大杉栄のことが嫌いになってしまったようだ。

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2016年11月24日

生活保護打ち切りと猫屋敷

野良猫の殺処分をなくしたい一心で約9年前から野良猫を拾って飼育し、現在は120匹ほどの野良猫を飼っていた埼玉県深谷市の無職、北口雄一氏が、インターネットで埼玉県深谷市の小島進市長に殺害予告をしたとして逮捕されたという。どうやら「生活保護を打ち切られたのは市長のせいだ」というのが北口氏の犯行動機だったようで、こうした思い込みによる犯行が許されるべきことでないのはもちろんだが、北口氏の拘留が長引いた場合、120匹の猫たちは一体どうなってしまうのか。彼らのためにも一刻も早い北口氏の釈放を願うばかりである。

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2016年10月24日

勤勉なる機動隊員に捧げる歌

 22日付け「日刊ゲンダイ」によると、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設現場で、市民に向かって「ボケッ、土人が」と暴言を吐いた大阪府警の機動隊員に対し、ツイッターで「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが分かりました。出張ご苦労様」と激励(?)した大阪府の松井一郎知事に抗議が殺到しているんだとか。抗議の大半は「人権意識が欠けている知事はやめるべきだ」「府民全体の人権意識が低いとのイメージをもたれかねない」といったたぐいのものらしいが、確信犯的な松井知事からすれば、「これぞ機動隊員の鏡なり!」というのが正直なところかも知れない。松井知事よ、もしその通りだとしたら、いっそのこと、くだんの機動隊員に表彰状でも何でもくれてやったらどうだろうか。といったところで、フォークソング全盛の頃に、「受験生ブルース」の替え歌として、秘かに歌われていた「機動隊ブルース」を聴いてみることにした。

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2016年10月14日

風に吹かれて

今年のノーベル文学賞がボブ・ディランに決定というニュースには、熱狂的なハルキストならずとも意表を突かれる思いをした者が少なくなかったんじゃないかと想像されるが、もしかすると今回の受賞にもっとも意表を突かれたのは当のボブ・ディラン自身だったかも知れない。というわけで、久しぶりに不朽の名曲「風に吹かれて」を聴いてみることにした。
How many deaths will it take till he knows
That too many people have died? 


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2016年10月04日

「SCOOP!」おもろかった

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このところ、映画といえば、たまにミニシアター系の映画館に行くことはあっても、あのポップコーンの匂い溢れるシネコンの方は完全にご無沙汰状態だったのだが、福山雅治主演の「SCOOP!」がなんとなく「見に行っても損はなさそうな映画」という予感がしたんで、公開早々に見にいっちゃいましたよ。いや〜とにかく面白いのなんのって!元々、寝つきがいいせいか、せっかく映画館まで足を運んでも途中で睡魔に襲われ、映画が終わるまで眠ってしまった、なんてことも珍しくないのだが、とにかく今回は最初から最後まで一瞬たりとも睡魔に襲われることもなく見通すことができました。この作品、パパラッチ役の福山の荒みぶりも悪くないが、それ以上に情報屋チャラ源ことリリー・フランキーのイカレっぷりが見事である。それと編集長役の吉田羊が実に魅力的でかっこよかったですな。「『週刊文春』『フライデー』絶賛!」というキャッチコピーもどこかブラックで秀逸。

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2016年08月26日

浅草サンバカーニバル

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浅草の夏の風物詩、浅草サンバカーニバルがいよいよ明日午後1時より開催されるとのこと。このイベント、初回の開催が1981年というから今年は35回目ということになるが、今回はリオ五輪開会式の影響も大きく、例年以上の盛り上がりが予想されている。サンバカーニバルといえば、私がよく行くDVDレンタルショップの「盗撮物」のコーナーでも、「女子トイレ」や「女風呂」や「パンチラ」を撮ったものほど数は多くないにせよ、ちらほら見かけるのが「サンバカーニバル」を「盗撮」したとかいう代物。考えてみれば、撮影禁止でないものを「盗撮」したというのも変な話だが、それはさておき、時間的にも経済的にも、遠路はるばる浅草までサンバカーニバルを見にいくだけの余裕がない当方としては、一本100円そこそこのレンタル料で、浅草サンバカーニバルの熱気を疑似体験できるのはまことありがたいことである。
posted by 下等遊民 at 10:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする