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サブカル雑食手帳

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2008年05月13日

哀愁のピンク映画タイトル たち

Image062.jpg  
「成人映画のすすめ。なんでえ、退屈な。わたしは半可通の文
明批評家が、ノーマン・メイラーか柳田国男か知らないが、エ
ロダクション映画あたりをさも意味ありげにもちあげているの
を見ると、うんざりする性分です。『セックスの解放』なので
しょうか。平均化ではありますまいか。ラジオ体操とはちがい
ます。視覚教育で真平らなものにしてしまう筋合いのものでは
ありません。生産性の論理に対立しない範囲で許されたセック
ス映画の観客など信用しないがよろしい。性教育は不要です。
よろしく各人の性的偏向を蒙昧に発揮すべきです。」
(種村季弘著「怪物のユートピア」所収「アンチ・エロチカー
の世界」より)

 「SEX診断 やわらかな快感」「人妻いんらんな私」「厚
顔無恥な恥母 紫の下着で」「エロマダム 襦袢と喪服」「兄
嫁の谷間 敏感色っぽい」「喪服の快楽 抜かないで」「色っ
ぽい義母 濡れっぱなし」「喪服妻と老人 昇天奥義」・・・・
実はこれすべて、朝刊に掲載されている映画案内(地元の映画
館で上映中の映画を紹介したもの)で最近目にしたピンク映画
のタイトルであるが、こう並べてみるとそのタイトルセンスが
40年前からほとんど変わっていないことに気づかされる。
 正直なところ、エロダクション系ピンク映画のタイトルなど
にはもう久しく注意を払ったことがなかったので、昭和から平
成にかけての世相風俗の有為転変もどこ吹く風とばかり完全に
時間の停止してしまった世界がこういうところに密かに存在し
ていたとはちょっとした驚きであったのだ。そんなわけで、今
回は日活ロマンポルノもまだ誕生する以前の1960年代後半、
俗に300万円映画といわれながら粗製濫造に近い勢いで製作
されてきたエロダクション系ピンク映画のタイトルを以下ピッ
クアップしてみることにした。(参考資料はワイズ出版刊「日
本映画ポスター集 続・成人映画篇」)

 「不毛の愛欲」「歪んだ情欲」「続・悪徳医 女医篇」「恍
惚の夜」「肉体の誘惑」「快楽の罠」「若妻の匂い」「柔肌し
ぐれ」「夜のただれ」「桃色電話」「性の放浪」「ダブルエッ
チ」「荒野のダッチワイフ」「青春の悦楽」「肉地獄」「おん
な泣かせ」「悪道魔十年」「性感帯(セックスゾーン」「不貞
妻」「女医残酷日記」「欲情のうずまき」「穴じかけ」「悶え
狂い」「日本三代好色伝」「ブルーフィルムの女」「夜の技巧」
「女湯物語」「知りすぎた女高生」「素肌の密戯」「濡れた乳
房」「貞操帯」「絶品の壷」「野郎と情婦」「好色一代 無法
松」「暴露日記 情欲の季節」「濡れた裸身」「色欲三重奏
だまされた女狐」「異常の性 年上の女」「情炎秘話 性の
執念」「女極道色欲一代」「昭和元禄おいろけ女忠臣蔵」「情
痴逆さ吊り」「ピカピカハレンチ」「貸間あり 未亡人下宿」
「好色きんちゃく切りの女」「痴女の戯れ」「異常集団」「覗
かれた密室」「美女拷問」「肉の爪あと」「肉体泥棒」「蛇淫」
「色道ニ十八人衆」「盛り妻」

 これくらいで止めておくが、こうした似たり寄ったりのタイ
トルを現在に至るまで、毎週3本分づつ営々と作り続けてきた
ということにもあらためて驚かされる。因にピンク映画のタイ
トル作りに関しては、ネット上の「MSN相談箱」というとこ
ろに次のようなQ&Aがあったのを発見した。

(Q) “成人映画のタイトル”って、それ専門のコピーライ
ターがいるんですか?若しくは、プロダクションや監督が考え
るものなのでしょうか?
 以前から、成人映画のタイトルの独特の響きに興味があり、
センスを感じております。どなたか教えてください。
 また、同様にアダルトビデオもタイトルがユニークですけれ
ど、こちらも教えていただけるとありがたいです。

(A) コピーライターはいません。監督のつけた題名を訂正
してそれらしい題名にしてから最後は、映倫の了解を得ます。
配給会社の担当者が考えるのが普通です。ビデオも同様です。
製作費(お金)がないので、全部自分たちでします。

 さてさて今後はどんなアナクロなタイトルが飛び出すか、当
分の間チェックしてみるとするか。(まあわざわざ観に行くこ
とはないとは思うが)


 

 



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posted by 下等遊民 at 20:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする