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サブカル雑食手帳

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2013年10月25日

バイトの思い出あれこれ(2)

 大阪でのバイトで今でも懐かしく思い出すのは、梅田にある中央郵便局で2年間、深夜勤(PМ10:00〜AМ05:00)のバイトをやった時のことである。仕事内容は膨大な量の郵便物を配達先の郵便番号別に整理していくという単調極まりないものだったが、ここにバイトのスタッフとして働きに来ていた連中に変な(面白いという意味だが)やつが多かった。まず、「売れない童話作家」として長年このバイトに従事、長髪に長い髭、そしてイエスを連想させるような眼差しのせいで、周囲の連中から「仙人」と呼ばれていた男。誰もが「仙人」と呼んでいたせいか、私は最後までこの男の名前を聞いたことがなかった。名前を今でもしっかり覚えているのは、一緒にキャバレーやノーパン喫茶に行ったこともある吉田という男である。吉田は大阪経済大学を卒業した後、定職につかず、バイト生活を送っている身だったが、大学では一応、マルクス経済学を勉強していたとのことで、意外とその方面のことにも詳しかった。成田闘争がたけなわの頃には現地まで支援に行こうと思ったこともあるとか(あくまで思っただけだったらしいが)。吉田とは朝5時に仕事が引けた後、何度か一緒に北新地の飲み屋街を通り抜けたことがあったが、そんな時、この男は必ず、バーやクラブの前に置かれているブランデーやウイスキーの空き瓶を物色、底に残っているわずかばかりの液体を片っ端から啜っていくのだった。この男に言わせると、飲み屋街を通り抜ける頃には結構いい気分になれるんだとか。
 さて、この当時はちょうどビニ本と呼ばれた過激なエロ本が出始めた頃でもあったが、私に、買い集めたビニ本をバイト先に持ってくるようにそそのかしたのもこの吉田である。まあ私が吉田のそそのかしに乗ったおかげで、バイトのスタッフは休憩時間にいつもビニ本鑑賞できることになったわけだが。やがて、ビニ本のことは正規の職員たちにも徐々に知れ渡り、最初のうちこそ、バイト連中だけの特権(?)だった休憩時間のビニ本鑑賞会に正規の職員たちも次々と参入してくるようになってしまったのだった(さすが大阪!)。たとえば、出勤してきた私に向かって、課長か誰かが、「今日、例のモノ、持ってきたか」と言ったとする。「いえ、今日は持ってきてないです」と答えると、「じゃあ、何しに来たんや、帰れ!」なんてこともあったり。まさしく、ここでは私が、正規の職員公認の「バカバイト」だったわけである。このバイトをやめる時、部署の「お偉方」から最後に言われた言葉は、「長い間、楽しませてくれてありがとう」であった。
posted by 下等遊民 at 23:02| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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