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サブカル雑食手帳

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2015年09月30日

カストリ雑誌健在なり!

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今年は戦後70年ということで、各地で様々なイベントが開催されているようだが、中でも東京芸術劇場にて開催されている戦後「ヤミ市」(闇市)に焦点を当てた展示会は、立教大学の石川巧教授の企画により、戦後の焼け跡に百花繚乱と咲き乱れた「カストリ雑誌」たちが多数展示され、自由に手に取って閲覧することもできるということで注目を集めているとのこと。これらの「カストリ雑誌」たちは、当時、仙花紙と呼ばれた恐ろしく粗悪な紙で作られていたこともあって、もはや物理的に保存が不可能な状態に陥っているといった話をだいぶ前に聞いた覚えがあるが、戦後70年を経た現在も健在であることがわかるだけでもこの展示会の意義は充分あるのではなかろうか。百聞は一見に如かず。まずは↓の動画を御覧ください。



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posted by 下等遊民 at 20:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月22日

トイレ盗撮DVDの「存立危機事態」

 革マル派機関紙「解放」最新号(2015年9月21日号)7面「万華鏡2015――情勢の断層を読む」の中の「チャイナ・ウンコロジー」というコラムによると、最近、中国では習近平の号令の下、「厠所(トイレ)革命」なるものが巻き起こっているらしい。

 「習近平は、こういうワイルドすぎる公衆トイレを『中国の恥』だってんで、『世界強国』『観光大国』にふさわしい『三つ星トイレ』に替えるって息まいているわけですな。日本に押し寄せている中国人観光客が『温水洗浄便座』を“爆買い”してる昨今ですから、日本のキレイな公衆トイレを見習ってああいうやつに替えようってのかね。でもねえ、『自動フタ開閉』だとか『音姫様』だとか、あれっていくら何でも過剰サービス・異常潔癖症候群だって思うけんどね、俺なんか。まあ、それほどじゃなくても、古いスタイルのしゃがみ式汲み取りニーハオ便所を洋式のオスワリ式水洗個室便所に替えようってことのようですな。」(当コラムより)

 「ワイルドすぎる公衆トイレ」とは、ドアもカコイもない、下半身が辛うじて隠れる板仕切りがあるだけの公衆トイレを指すわけだが、当コラムによると、このテのニーハオトイレが普及したのは、自称「社会主義国」になってからだ、という説もあるんだとか。その狙いは、個室の公衆トイレに付きものの「便所の落書き」、特にお上に対する不平・不満を吐露した類いの落書きの撲滅にあったようだが、今回の「トイレ革命」により、個室トイレが、不穏(?)な落書きで“炎上!”なんてことがあれば、それはそれで確かに面白いだろう。ただ私のようなトイレ盗撮DVD愛好家にとっては、かつて「ワイルドすぎる公衆トイレ」なるがゆえに流出(?)した「上海万博便所盗撮」みたいな作品がそれと同時になくなってしまうのがチト残念。

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posted by 下等遊民 at 10:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月08日

家畜人ヤプーの館

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 「『家畜人ヤプー』は、埴谷雄高の『死霊』とならぶ、戦後文学最大級の観念小説である。『死霊』が形而上的話題に終始するのに対して、『ヤプー』は形而下的細部のみに充ちているというコントラストが面白い。」とは、「週刊文春」9月10日号の「文春図書館」というコーナーで、歌人の穂村弘氏が、古書店で購入した「マゾヒストМの遺言」(沼正三 筑摩書房)という本の中に入っていた古い新聞(朝日新聞・平成15年9月21日)の切り抜きの文章(筆者は中条省平氏)を紹介したものであるが、この「戦後文学最大級の観念小説」のタイトルをそのまま店名に用いた「家畜人ヤプーの館」というSМクラブを1970年から3年間、経営していた登口安吾氏が今年の3月に、「家畜人ヤプーの館」(文芸社)と題する記録小説を発表していたことを最近知って、慌てて購入。この小説、SМ業界(?)内部のエピソードに留まらず、70年代前半に隆盛を極めたアングラ文化全般を俯瞰できるような内容になっている点は一読の価値あり。以下はこの作品の中で描かれた「家畜人ヤプーの館」開館披露パーティの模様である。

 「一九七〇年九月一日午後八時、マスコミ関係者百名近くを招いての『家畜人ヤプーの館』開館披露パーティはカウンターの上に設置された生ビールの樽の栓に、南極1号のダッチワイフがまたがるように鎮座し、股ぐらから女性用の尿瓶に注がれたビールの乾杯の合図で、その乱痴気騒ぎの幕は切って降ろされた。手分けしてあちこちの薬局を駆け回ってなんとか五十個くらいを確保した尿瓶の中のビールは、色といい泡立ち具合いが全く本物のオシッコそのものだ。」

 うーむ、せっかくあちこちの薬局を駆け回って五十個も尿瓶を確保したんだったら、ダッチワイフの偽オシッコでなく、本物の女王様が放出した本物のオシッコで乾杯した方がはるかに「家畜人ヤプーの館」という店名にふさわしかったのではないかとも思うのだが、哀しいかな、これもまた時代的制約というやつだったのだろうか。

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posted by 下等遊民 at 18:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

真夏のヌード劇場に雪が降る

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 女優でエッセイストの室井滋さんが「女性セブン」9月10日号に、「ああ越中ヒザ傷だらけ/芦原温泉、ストリップな夜」と題して、あわらミュージック劇場(福井県あわら市温泉3-416)への潜入ルポを書いているのを興味深く読んだ。温泉ストリップと言えば、わが地元にもかつては舘山寺の温泉街に老舗の劇場が存在していたのだが、いつの間にか影も形もなくなっていた。この劇場には昔一度だけ入館したことがあったが、私以外の客は全員、近くのホテルの宿泊客らしく浴衣姿だったため、その時は私一人が完全に浮いた存在になってしまっていた覚えがある。それはともかくとして、今回の室井滋さんの潜入ルポで一番笑えたのは、 真夏であるにもかかわらず、ショーのBGМが何とアダモの「雪が降る」だったというところ。季節とのミスマッチぶりもさることながら、昭和の頃にはストリップの定番だった「雪が降る」(ちなみにこの曲がリリースされたのは1963年)をいまだにBGМとして使用しているという時代感覚のズレっぷりもなかなかに素晴らしいではないか!そんな次第で、なんか急に、あわらミュージック劇場に行ってみたくなってきた。女性週刊誌もたまには目を通す必要があるもんだとあらためて痛感。
 
posted by 下等遊民 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする