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サブカル雑食手帳

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2008年09月21日

「悪魔のはらわた」の映画パンフ

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前回、「ソドムの市」の映画パンフを実家にて発見したと書いたが、この時これと一緒に発見されたのが、「悪魔のはらわた」の映画パンフだった。ウド・キア扮するフランケンシュタイン博士が、筋金入りの臓物フェチ(美女の臓物を両手でこねくりまわしながら性的エクスタシーに達するシーンは圧巻)として登場するこの超トンデモ変態ホラーは、「ソドムの市」と共に私にとっては70年代半ばにおける忘れがたい作品の一つである。とりわけ面白く思ったのはフランケンシュタイン博士がただの臓物フェチというだけではなく、自らの理想とする人造人間を製造することで世界制覇を企てる一種のファシストでもあるという点。すなわち「ソドムの市」との共通点は、どちらも一応、ファシズムのパロディになり得ているところだろうか。 
 さて、今回久しぶりにパンフに目を通すと、映画評論家の林冬子氏が「この映画をみる女性のためのガイド」という興味深い一文を寄せているのが目に留まった。ここで林冬子氏は次のように書くことでこの映画が結構女性向きであることを強調している。 

 「エログロ趣味も同じじゃないですか。女はそんなものに興味をもつだけでお品がないとか、ハシタないとか、言うのは大体、女ではなく世の男性です。女は見たくて見たくて仕方ないけど、ぐっと我慢しちゃう。 
 女性のヌードに、女は興味をもたない、なんて言うのも、とんでもない誤解だし、まして男性のヌードなんていったら、ほんとは、目はぎんぎらです。 
 『悪魔のはらわた』は、そうした女の持つ潜在的な欲求不満を、ある意味で解消してくれるケッコーな映画でした。」  

 そしてこの映画の凄惨なラストシーンについては、あの懐かしい淀川長治氏の口調で、次のように絶賛(?)しているのであった。

 「最後に登場人物のほとんどが内臓ぐんにゃりの無残な死体の山となって片付いていくあたりは、小さなアングラ劇場で実演をみているようでしたね。美男の怪物に棒をつき刺された博士の内臓が、棒の先についたままとび出して、さながらエレクトした男性自身みたいな結末をむかえるというラスト、博士の子供たちが、宙吊りとなったわがアラン・ドロンくんをどう切りきざもうとしているのか、という暗示。こわいですね、でもどぎついラストでうれしかったですね。」     
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Enjoy MLB with MAJOR.JP! Ichiro, Matsuzaka, Matsui, and more!
posted by 下等遊民 at 02:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こりゃなかなかの珍品ですね!
確かアンディ・ウォーホルが関わった、「3Dメガネ」映画(立体で見える)だったような・・・
>女は見たくて見たくて仕方ないけど、ぐっと我慢しちゃう。 
思うんですが、エロにしろグロにしろ女性の方が許容範囲が広いように思いますね〜(子供を産むという点と関係しているのか!?)
淀川長治氏のコメントですが、氏が同性愛者であったといのは一部で公然の秘密でしたから、妙に納得する部分があります。
Posted by wakuwaku1776 at 2008年09月21日 07:03
 >wakuwaku1776様

 >「3Dメガネ」映画(立体で見える)

 そうでしたよね。このことはすっかり忘れてましたっけ。確か、内臓がビローンと飛び出すところが立体的に見えますってのがこの映画の売りだったような・・・・・。この当時、「3D」というのはちょっとした流行りだったようで、以前拙ブログでも紹介したことのある「古本パンチ」の著者戸川昌士氏が「助盤小僧」という本の中で、この当時のSM雑誌「問題SM小説」を購入してきたら「飛び出す緊縛」との触れ込みで立体眼鏡が付録についていたというエピソードを書いてました。

 >エロにしろグロにしろ女性の方が許容範囲が広いように思いますね〜

 私の知り合いの中では男性よりも女性の方にこのテのゲテモノホラー好きが多いですし、実際映画館にいくと女性客が結構多いんですよね。

 >淀川長治氏のコメント

 私の書き方が悪かったせいだと思うんですが、このコメントは林冬子氏のもので、ただ口調が淀川長治風だということです。それにしても棒を突き刺された博士の内臓がエレクトした男性自身に見えてしまうとはさすが林冬子氏、映画評論家としての観賞眼は冴えに冴えてますな〜。

  
Posted by 下等遊民 at 2008年09月21日 19:32
「天使のはらわた」って、これをパロった題名のつけかたなの?
Posted by kuroneko at 2008年09月21日 23:16
 > kuroneko様

 >「天使のはらわた」

 そう言えば、このシリーズの原作であるエロ劇画家・石井隆の同名の「エロ劇画」が世に出たのが1977年だったので、「悪魔のはらわた」の公開より少し後に当りますよね。このタイミングを考えると、「悪魔のはらわた」をパロった可能性は充分ありますよね〜。で、1981年にはスプラッター・ブームの火付け役となったサム・ライミ監督の「死霊のはらわた」が公開されましたが、これは「天使のはらわた」を再度パロったのかも知れませんよね。いずれにしても日本の映画会社は昔から「〜のはらわた」というタイトルの付け方が好きなようで(洋画の場合、原題は全く違いますし)、「世界のはらわた」というイタリアのモンド系ドキュメンタリーも1965年に公開されてるんですよね。こういうタイトルってやっぱホルモン焼きかなんか喰ってる時に思いつくんでしょうかね〜。

 
Posted by 下等遊民 at 2008年09月22日 02:36
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