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サブカル雑食手帳

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2009年01月04日

アナルファックと「君が代」

 前回のエントリーでは、高橋伴明監督のピンク映画「縛りと
檻」(新東宝)のBGMにピンク・フロイドの「原子心母」が
使われていたことにぶったまげたということを書いたので、そ
のついでに今回は裏ビデオのBGMにぶったまげた話をしてみ
たい。そもそも裏ビデオなるものが急速に普及し始めたのは、
かつての人気ドラマ「ケーキ屋ケンちゃん」をもじったタイト
ルで人気を博した「洗濯屋ケンちゃん」(ウィキペディアによ
ると、本作品の監督は俳優として「ケーキ屋ケンちゃん」に出
演していた藤井智憲であり、「コメットさん」の監督でもある
出口富雄ほかテレビ・映画関係者により作られた裏ビデオの代
名詞的存在)が世に出た1982年以後であるとされるが、い
わゆる「洗ケン」以後の数年間は家庭用ビデオの普及期とも重
なって、まさしく裏ビデオの黄金期というに相応しい時代であっ
た。友人間でのテープの貸し借りや売買など日常茶飯事だった
ため、当然その中にはダビングの不手際でタイトル部分が入っ
ていないようなものも含まれていた。そんなわけで、くだんの
作品もそうしたタイトル不明作品の一つだったのであるが、と
にかく当時はまだ珍しかったアナルファックを扱ったものであっ
た。私はこの時、友人と二人で雑談しながらこの作品を観てい
たので、話に夢中で画像の方にはあまり注意を払っていなかっ
たのであるが、そこに突然流れ出した、場違いな「君が代」の
メロディに二人の視線は思わずテレビ画面に釘づけになってし
まったのである。なんとテレビ画面では「君が代」をBGMに
二人の男女が立位でのアナルファックに興じているではないか!
それにしてもなぜ「君が代」なのか? この疑問はすぐに氷解
した。すなわち肛門のことを江戸隠語では菊座とか菊門と呼ぶ
ため、この作品の制作者は、天皇家の家紋である菊紋に肛門の
隠語である菊門をかけた結果、アナルファックのシーンに「君
が代」を流すことを思いついたのであろう。いまだにタイトル
がわからないのは残念であるが、それにしてもこの作品、「つ
くる会」と日教組双方のお偉方に観てもらってそれぞれの感想
を聞いてみたいものである。



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posted by 下等遊民 at 10:14| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすがにこの作品は見たことないのですが、「君が代」でAF!!、そのアナーキズムには敬服しますね。思えば、裏の初期というのは極めて作り手側のパワーが爆発していた時代で、安易な「見えるだけ」の作品もありましたが実に良く作り込まれた作品も沢山ありましたよね。
裏Vの音楽では、ラストに「メリー・ジェーン」が流れる作品(タイトルは忘れましたが)が印象に残っています。
Posted by wakuwaku1776 at 2009年01月04日 19:20
「あーなるほど」って口癖の尊いあたりはいらっしゃらないかな。

雨月物語の「菊花の約」というのも友情物語なんですが、実質は同性愛だというものの隠喩で菊の花が出てくるのかしら。

江戸軟文学では、男色は文殊菩薩と結び付けられるんだけど、文殊師利が「尻」に通じるからだといいますね。
Posted by kuroneko at 2009年01月04日 22:36
 >wakuwaku1776様

 >裏の初期というのは極めて作り手側のパワーが爆発していた時代

 思うに、裏の中でも名作と呼ぶにふさわしい作品のほとんどすべてがこの時期に作られたものと言ってもいいんじゃないですかね。特に逆輸入モノには泉鏡花の「高野聖」を現代風にアレンジしたもの(監督はなんと武智鉄二!)や川端康成原作の「雪国」など文芸大作(?)が多かったように記憶しています。

 >ラストに「メリー・ジェーン」が流れる作品

 ありましたよね〜。私もタイトルは忘れましたが。BGMでは他にも「終冬」でのチック・コリアや「今夜は最高」でのトム・ウェイツ(「ブルースへようこそ」)などが印象に残っています。とにかく凄い時代でしたね。
Posted by 下等遊民 at 2009年01月05日 02:03
 >kuroneko様

 >雨月物語の「菊花の約」

 これ、「きくくわのちぎり」って読むんでしたよね。このタイトルはもはや隠喩の域を越えて、そのものズバリ同性愛を意味してるとしか思えんのですけどね。ところで「雨月」の中に、女が蛇に化けて男につきまとうという、昔の新東宝怪談映画ばりの「蛇性の婬」という話があって、実はこれが一番好きなんですが、泉鏡花の「高野聖」なんかはやはりこのあたりからヒントを得たんでしょうかね。
 >江戸軟文学では、男色は文殊菩薩と結び付けられるんだけど、文殊師利が「尻」に通じるからだといいますね。

 なるほど! これだけでも江戸軟文学には強烈なパロディ精神が息づいてたことがわかりますよね〜。
Posted by 下等遊民 at 2009年01月05日 03:09
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