まず氏は5月6日、NHK総合スペシャルで放送された、「SONGSスペシャル」という番組中の次のようなナレーションに驚いたという。
「はるな愛さん、三十六歳。アラフォーの女性です。中学生の頃、凄絶ないじめに悩んでいたはるなさんに夢を与えてくれたのが、松田聖子さんでした」「女性として生きたい。聖子さんに憧れて決断しました」
一体このナレーションのどこに驚くべき点があるのかはっきり説明もせず、さらに氏は次のように書く。(以下、引用)
ー以上は、同番組固有の問題ではない。むしろNHK全局の姿勢を象徴している。その代表例が、教育テレビの番組「ハートをつなごう」であろう。同番組から生まれた「性のありようをもう一度考えてみるサイト」にも驚く。
名づけて「LGBT新設サイトー虹色」。LGBTとは何か、NHK公式サイトは語る。
「L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシャル、T=トランスジェンダー、日本語で言うと、順番に、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、生まれたときに法律的/社会的に割り当てられた性別にとらわれない性別のあり方を持つ人、となります」「いろんなセクシュアリティーのかたちや価値観が社会にはあります。境界線がなくて、少しずつ違っていく色、性ってそんなイメージかもしれない。だから『虹色』と名づけました」
驚くべきリベラル思想である。昨年、拙著でそう批判したが、NHKには届かなかったようだ(『やがて日本は世界で「80番目」の国に堕る』)。おそらく「はるな愛」さんは「性別にとらわれない」、NHKお気に入りの「虹色」タレントなのであろう。ー(引用、ここまで)
これまた何がどう「驚くべき」リベラル思想なのかさっぱり理解できないのである(NHKもたぶん理解できなかっただろう)。氏は評論家になる前は航空自衛官だったそうであるが、以前、自衛隊員の知人に聞いた話では、自衛隊には男性同性愛者がことのほか多いんだとか。氏の論法でいけば、これを容認している自衛隊こそはまさしく「驚くべき」リベラル思想の巣窟ということになるはずだが、もしかしたら氏はそれに嫌気がさして自衛隊を退官したのであろうか。しかし、人生これほど驚いてばかりいたのではストレスが溜まる一方で寿命が縮まるのではないかと他人事ながら心配になってしまうが、たまにテレビでお見受けする限り、とても元気そうなので、実際のところは大して驚いていないのかも知れないが。
ともあれ氏には、福島次郎著「三島由紀夫ー剣と寒紅」(平成13年/文藝春秋刊)に描かれた男性同性愛者たちについての感想を是非とも聞いてみたいものである。
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(自説に理由付けしないところがいかにも、という感じもしますが)
この手の人は、番組にいちいち文句言いながらテレビを見てるんでしょうな。
>ん〜、この人は一体何を言いたいんでしょうね〜。
あ、やはりそう思いますか。私もアラ探し自体は嫌いではないので、氏が引き合いに出している「SONGSスペシャル」のナレーションとNHK公式サイトの文章のどこかに本当に「驚くべき」部分があるのかどうか、目を皿のようにして探してみたんですが、全くわかりませんでした。唯一考えられるのは、「坊主憎けりゃ袈裟まで」といったところでしょうか。坊主が憎いことには理由が付けられても袈裟が憎いことにまでは理由が付けられませんからね〜。八つ当たりのさらに飛ばっちりを受けた、はるな愛嬢(?)こそいい迷惑ですな。