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サブカル雑食手帳

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2006年01月24日

いにしえの巨乳クイーン イザベル・サルリ

image/yakenn2002-2006-01-24T10:37:12-1.jpg
 
 上の写真は劇場公開当時ポスター。タイトル横のキャッチは「凄惨!大胆!強烈なエロチシズム!!鞭打たれ!折り曲げられ!組み敷かれて悲痛にむせび泣く素裸の女神!!」

 まだ日活ロマンポルノも海外のハードコアポルノもなかった1960年代、俗に「エロ映画」と総称されていた作品群が邦画にも洋画にも存在していた。もちろん最近の性描写の基準からすれば、いずれもエロ度は大したことがなく、そのぶんタイトルやキャッチだけが妙に扇情的でどぎつかったのがほぼ共通した特徴。高一の時、私はスリルと好奇心から、思い切ってそのテのエロ映画専門の再上映館への潜入を試みた。その時たまたま上映中だったのが「裸の誘惑」というアルゼンチン映画だった。物語はアルゼンチンのパラナ川上流の人里離れた辺鄙な土地で、い草を刈りながら女っけもなく世捨て人のように暮らしている5人の男たちのもとに突如、船上で乱痴気パーティの最中に川に転落した奔放なヒロイン(イザベル・サルリ)が流れ着くところから始まる。彼女は自分を親切にもてなすだけで何もしようとしないグループのチーフを自分から誘惑、やがて二人は愛しあうようになるが、川辺でその現場を覗き見ていた使用人たちの嫉妬と欲情がついに爆発。彼女をめぐっての凄惨な殺しあいの末、ついには男たち全員が死んでしまうという話だが、実際にこの土地で起きた事件がもとになっているというだけあって物語の展開には怖いほどのリアリティがあった。
 元ミス・アルゼンチンの主演女優イザベル・サルリ(40才前でこの名前を御存知の方はかなりのマニアです)のド迫力ボディ(バスト120センチ)も素晴らしく、私はこの映画のおかげですっかり彼女のファンになってしまった。 後年、イザベル・サルリ主演の映画が「Dカップシリーズ」として次々とビデオ化された時、全作品を揃えてみたが、残念ながら「裸の誘惑」以外は駄作ばかりだった。「女体蟻地獄」「先天性欲情魔」「水中悶絶狂乱」「獣欲魔」「獣欲魔地獄責め」「異常性欲魔」などどぎついタイトルの作品ばかりだが、どれも内容は荒唐無稽でイマイチ。巨乳ブームというものがなければこれらの作品がビデオ化されることはまずなかっただろう。
 因に「女体蟻地獄」については作家の清水義範氏が「映画でボクが勉強したこと」という著書の中で「ものすごく下らない映画」と評しているのを見つけたが、映画に関するエッセイで「女体蟻地獄」に言及しているのは、私の知ってる限りこの本だけであった。清水氏によると「女体蟻地獄」という映画を輸入して、この秀逸(?)なタイトルをつけたのは大蔵映画の故・大蔵貢氏だったとのこと。だとするとこのきわどいタイトルもエログロ映画の帝王・大蔵貢氏持ち前の興行師的センスの産物だったといえるかも知れない。
 昔のエロ映画のほとんどすべてをフォローしたと言う清水氏は同書の中で「どこの国で作られても名作は普遍的にできがよい。ところがエロ映画は二流の映画人が、下らぬ意図で作ることが多いから、まず駄作である。でもって、駄作のほうがそこにその国のお国ぶりが出るものなのである。(中略)映画というのは時として、駄作であっても、駄作であるということからボクたちに何かを教えてくれるのだ。」(「たまにはエロ映画について話そう」)と書いておられるが、これこそ真の映画好
きにして初めて言える言葉ではないだろうか。

 <BGМ>

 Luis Alberto Del Parana Y Los Paraguayos - Amor, Amor
posted by 下等遊民 at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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