「『悦楽のブルース』は、スマッシュヒットも期待されたが、不確かな理由で『放送禁止』となってしまい(音楽が猥褻!?というのか)、その夢もかなわなかった。ヒットメーカーの船村徹は自分の誕生日に、お気に入りの楽曲で売れなかった作品を供養する『歌供養』を営むというが、『悦楽のブルース』もその仲間入りをしたのであろうか。いずれにしても大島渚関係となると、映画への過剰反応もさることながら、なぜこんな小意気なテーマソングまで放送禁止になってしまうのやら、これは名誉なのか不名誉なのか。」ー樋口尚文著「大島渚のすべて」(キネマ旬報社)よりー
大島渚監督の映画「悦楽」(創造社)の主題歌として昭和40年に売り出された島和彦の「悦楽のブルース」は、数多存在した泡沫昭和歌謡の中でも、私にとって特にお気に入りの部類に入る曲である。「悦楽」が公開された当時、私はまだ子供だったので成人指定されたこの映画をリアルタイムでは観ていないが、「悦楽のブルース」の方は発売直後にレコードを購入してよく聴いていた。
♪咲いて 咲いて 咲いて 咲いて みたとて 明日は散る
今夜 今夜 今夜 今夜 かぎりの 狂い花
せめて今夜は 悦楽の 酒にしみじみ 酔いたいの
といった何の変哲もない、ごくありふれた歌謡曲の歌詞であるが、「成人指定の映画の主題歌だから、放送禁止にしちゃおう」という当時の実に安直な判断により放送禁止にされてしまったというわけである。まあこれほど歌詞に何の問題もない放送禁止歌というのもちょっと珍しいのではないだろうか。
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それにしても、子供の頃にこのレコードを愛聴するとは、さすがですな!。
歌詞とは関係なしで「アノ声」がヤバイので放送禁止になった、J・バーキンとS・ゲンズブールの「ジュテーム」もありますよね〜。
「放送禁止歌」については↓のようなサイトがありました。
http://homepage2.nifty.com/bookbox/kinsika.htm
>それにしても、子供の頃にこのレコードを愛聴するとは、さすがですな!。
ただこれには当時の歌謡曲というのが最近のように中高年向きのものと若者向きのものとにくっきり色分けされていなかったということも関与しているかも知れません。例えば当時流行った所謂「青春歌謡」にしても歌詞といいメロディといい、およそ「青春」とか「若さ」といったイメージからは程遠い(爆!)ものが多かったように思いますし。
>J・バーキンとS・ゲンズブールの「ジュテーム」
この曲、大好きでしたね。「アノ声」だけでなくメロディもなかなかの出来栄えだったように記憶しています。御紹介のサイトですが、各放送禁止歌について実に簡潔に解説してあり(「悦楽のブルース」はパート6にありましたね)、大変参考になりました。それにしても谷村新司の「昂」が「イムジン河」のパクリだったとは気がつかなかったな〜。
し。