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サブカル雑食手帳

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2006年05月11日

変態ゆえに我あり!

 教育基本法の改悪による「愛国心」の強要という問題が目下、
論議の的になっているのだそうだ。この改悪案には多くの「教
育目標」が盛り込まれており、その中には例えば、「生命を尊
び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと」
などといった「よく言うよ」なものもあるという。「自然を大
切にし、環境の保全に寄与する」って、これまで諫早湾潮受け
堤防(ギロチン)をはじめ徳山ダムや五木村ダムなど数々の無
用の長物によってさんざん日本の自然を破壊し、環境の保全を
損なってきた「反日分子」ども(ウヨク用語ちょっとお借りし
ます)が何を綺麗事こきやがる、とまあ権力による「愛国心」
や「ナショナリズム」の押し付けには矢鱈とケチをつけたくな
る私なのであるが、そんな私が心酔できるような「楽しいナシ
ョナリズム」を提唱してくれているのが「憂国のサヨク(左翼
ではない)」を自認する作家島田雅彦氏の「楽しいナショナリ
ズム」(毎日新聞社)という本である。この本は氏のナショナ
リズムに関する論考を集めたものであるが、とりわけ私が面白
いと感じたのは「性とナショナリズム」という章に収められて
いる「変態ゆえに我あり」という文章。氏はここで日本の性風
俗産業が他国のそれと比較していかにバリエーションに富んで
いるかを強調しながら次のように書いている。

 「コスプレだの、ノーパンしゃぶしゃぶだの、幼児プレイだ
の、SMプレイだの、痴漢ごっこだの、素股セックスだのの何
処が風流なのだ、おまえは変態か、とお叱りを受けそうだが、
私が変態なのではなく、あれこれ新種のサービスを考えつく業
者が変態であり、そのサービスを嬉々として受け入れる客も変
態なのである。この変態の共犯関係が、『風流』なのである。
 (中略)
 葛飾北斎の浮世絵に、女と蛸が絡み合っている有名な作品が
ある。浮世絵の大半は赤裸々に性交を描いた春画だが、その中
でも北斎のそれはかなり特殊だ。蛸も女も写実的に描かれてい
るので、北斎は本当に生きた蛸を女に絡ませて、その様子を畳
の部屋でじっと観察していたのだろう。ただの変態というなか
れ。芸術は変態趣味を昇華したものなのだから。人間の女を犯
すなんて人を食った蛸だが、ここは蛸より北斎を褒めるべきで
あろう。実はあの蛸は北斎自身の意識が投影されているのだ。
まさに芸のためなら、蛸にもなる男である。蛸に巻きつかれた
女は恍惚の表情を浮かべているが、もう並みの男のピストン運
動には満足できないのである。
 私たち日本人は変態です。
 こう開き直ったところに、色好みナショナリズムは花開く。」

 要するに我々日本人は自らの変態ぶりの中にこそナショナリ
ズムの拠り所を見出すべきであるということであるが、その点
なら私とて筋金入りのナショナリストたることに吝かではない。
 そういえばジャン・フェクサス著「うんち大全」(高遠弘美
訳 作品社)という本の中に「少女の糞尿を売買しているらし
い、とんでもない国」と題する次のような興味深い記事があっ
た。
 
「日本ではなんと、小学生や高校生くらいまでの少女の糞尿が、
自由に売られているという。
 
 扱っているのは東京に三十数軒あるという『ブルセラ・ショ
ップ』なる店。そこでは女の子が身につけたり、女の子の体に
直接関わるものが取り引きされている。一番売れているのは、
使用済みのパンティで、それが偽物でないことを示すために、
本人の写真まで附いてくる。

 パンティ同様に人気の高いのは女の子たちの糞尿だが、これ
は店頭には出ていない。それは道徳的にまずいとか、法律で罰
せられるからといった理由からではなく、保存のために冷蔵庫
に入っているからである。それも愛好者がよけいな心配をしな
いように、糞尿を提供した当の女の子の写真附きだ。パンティ
が五百フラン[一万円強]。おしっこが七百フラン[一万五千
円強]。糞便(保存が厳しく、せいぜい一週間とのこと)は千
五百フラン[三万五千円強]する。

 これは、最近、フランステレビが報道した話である。だが、
いくらなんでもにわかには信じられない。もし本当なら、日
本人はなんて淫猥なのだろう。」

 私をして「祖国愛」なるものをしみじみと感じさせてくれ、
ナショナリズム感情に酔わせてくれるものはワールドカップ
もオリンピックでもなく、まさに上記のような記事であること
を最後に附言しておきたい。




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posted by 下等遊民 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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