人気blogランキングへ

サブカル雑食手帳

メールはこちらへ

2007年02月07日

大坂市による野宿者襲撃について

「浮浪者は競争社会からオリた無害な人々で、それを襲う連
中などたたきのめしてかまわない。オリた者や、追われている
者、降参した者はかばうのが人の道である。」
             (平岡正明著「変態的」より)

 昨年1月、大阪城公園と靱公園において「強制撤去」という
名の野宿者襲撃を断行した大阪市が、今度は長居公園において
「世界陸上選手権のための公園整備」を理由として再び野宿者
襲撃に着手した。昨年、少年達による野宿者虐殺が大々的に報
道されたが、この種の事件は余程大事に到らない限り、報道さ
れないというのが実状のようだ。寝ているところをエアガンで
撃つ、花火を打ち込む、体にガソリン類をかけて火を放つ、投
石する、消火器を噴霧状態で投げ込む、眼球をナイフで刺す、
ダンボールハウスへの放火、殴る蹴るの暴行等々といった類い
の野宿者襲撃が日常的に行われている中で、今回の大阪市によ
る野宿者襲撃はそうした風潮に一層拍車をかけることになるの
ではないか・・・・・と暗澹たる思いに駆られていただけに草
加耕助氏の強制排除抗議行動に関する記録を氏のブログ「旗旗」
http://bund.jp/modules/wordpress/index.php?pa..で拝読した
時には思わず身内に熱い感動がこみ上げてきた。
よって以下にその記録を転載させて頂くことにする。

       (以下転載)
 前日の夜より、長居公園の強制排除抗議行動に行ってきま
した。できるだけ早く詳細な報告を書かねばと思いますが、と
りあえず呼びかけさせていただいた皆様へのご報告を「速報版
」としてアップいたします。転載は自由です。

 とりあえず私は、せっかく完成させた新品の「旗旗2号(手
押し宣伝カー)」をボコられたことと、怒鳴りすぎて声が出な
くなったことを除けば無事に帰還することができました。うに
さんら、いっしょに参加した方々も無事でしたが、ジャンケ君
は足を捻挫して、歩くのがかなり辛そうでした。

 さて、抗議行動ですが、朝になって市の職員が集まりだした
ところを見計らって、一番手前にあったテントの屋根(ブルー
シート)がはがされはじめました。「野宿者が自分でテントを
撤去しはじめたのか?」と言えば、さにあらず、なんと、シー
トの下からは、今まで隠されていた芝居用の舞台(櫓)が姿を
現したのです!こんなものを極秘に作っていたとは!

 そして居並ぶ市の職員、ガードマン、報道陣、野次馬、支援
の人々を前にして、舞台の上では今回排除される人々による寸
劇がはじまりました。さすがに「女優」は支援の人のようです
が、順番に排除当事者の人達が主役になって、大阪市を風刺し
、ホームレス問題を訴える劇が次々と上演されていきます。基
本的にはドタバタ喜劇風ですが、脚本から衣装、メーキャップ
、小道具にいたるまで、すべて排除される当事者の皆さんの手
作りです。

 支援団体の人々は、舞台の下を3重のスクラムで座り込んで
守っています。その数約50人。さらにその外側に私達のよう
は個人参加の人々がいるという感じ。支援側は総勢約200人
。市側の排除部隊は約500人くらいです。

 実は当事者の方々は、自分たちがすべてを奪われて追い出さ
れることを覚悟していました。そして長年住み慣れた長居を後
にする最後の最後に、自分たちの思いを精一杯表現する行為と
して選んだのが、単なる「阻止行動」によるぶつかりあいでは
なく、この「芝居」だったのです。

 これこそが、非暴力不服従と、当事者の思いを優先する「長
居スタイル」そのものでした。事前に私たち支援が決めたこと
は、「無用な衝突で逮捕者や怪我人を出さない」ということと
、そして「何が何でもこの芝居が終わるまでは舞台を守って持
ちこたえよう」ということの二つでした。

 市の対応は、私が野宿労働者支援の立場にいたから言うので
はなく、本当に血も涙もない酷いものでした。舞台を取り囲ん
でスピーカー3台で芝居の邪魔までした。私が「もう排除され
ることを覚悟しての芝居なんだ!君たちには血も涙もないのか
!せめて芝居が終わるまで邪魔しないでくれ」と訴えますと、
指揮者ではない二人はためらいを見せて妨害をやめましたが、
市の部隊指揮者だけは、よけいにこれみよがしな大声で妨害を
はじめ、あまつさえ、舞台を防衛している人達に罵詈雑言を浴
びせかける始末。この指揮者の雰囲気がだんだんと職員全体に
伝播していき、同じ排除するにあたっても、徐々に一人を数人
で逆さに吊り上げて地面をひきずり回すというような非道な方
法にエスカレートしていきました。

 もともと本来の「非暴力不服従運動」とは、暴力はもちろん
、罵倒なども行わないことが基本です。あらかじめそのことは
支援にも伝わっていたと思いますが、あまりといえばあまりの
酷さに、こらえきれずに罵倒が飛びかいます。私も思い切り罵
倒してしまいました。ごめんなさい。でも、この指揮者に対す
るあまりの怒りのため、怒髪天をついて手や足もブルブル震え
てカメラも持てないくらいの状態になり、とうてい我慢できる
ものではありませんでした。

 そうやって次々と無抵抗の仲間たちが暴行を受けて排除され
、住人たちのテントが目の前で粉々に破壊されていくという修
羅場の中で寸劇は進み、出演者たちはそれでも笑顔を絶やさず
に立派に劇をやりぬきました。そして結果的に私たちは、すべ
ての長居の仲間たちが主役をつとめて劇が全部終わるまで、満
身創痍になりながらも、舞台を守りきることができたのです。
私たちは今日の闘いに勝利したのだと信じます。

 何人もの方々から、携帯電話への転送メールをいただきまし
た。それらはいよいよ舞台が破壊されそうになって必死にこら
えている仲間たちに向かい、お名前はふせた上で「旗旗2号」
を使って読み上げ、確かにお伝えしました。「この瞬間にもあ
なた方を全国の人達が応援しているのだ」と、そして「市の蛮
行をこの瞬間も監視・抗議しているのだ」と。

 途中ははしょりますが、全員が排除されてしまった後、広大
な公園の片隅に避難した私たち支援全員に向かって、今まで笑
顔を絶やさずに演技してこられた長居公園の当事者の方が最後
の挨拶に立たれました。すべてを奪われ、まだ劇の扮装をした
ままの彼は、私たちにむかって体が折れてしまうのではないか
と思うくらい深々と礼をされながら、この時にはじめて涙で声
を震わせて「今日はほんとうにありがとうございましたぁ!」
と叫ばれました。その姿はまるで名優がカーテンコールに立っ
ているようでした。そしてそれにふさわしく、「観客」からも
万雷の拍手と共に、「よくやった!」「最高だった!」という
掛け声が飛びました。

 私はこの時の光景を思い出して、今も涙が止まりません。
 確かに市側の指揮者によって、人間の嫌な面もたっぷり見せ
付けられました。しかしそれと同時に、もう二度と見ることの
できない最高の舞台を見れたこと、どんなに虐げられても人間
の明るさを失わない尊敬すべき人々とたとえ一日でも連帯でき
たこと、そして、この素晴らしい一瞬に同席できたことを、私
は心から誇りに思います。もう少し「人間」を信じて生きてみ
ようと思います。








--------------------------------------
Start Yahoo! Auction now! Check out the cool campaign
http://pr.mail.yahoo.co.jp/auction/
posted by 下等遊民 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

「長居公園ホームレス強制排除」…非人間的非業に断固抗議する!!
Excerpt:  社会の矛盾(悪意)により、余儀なく野宿を強いられている人間に対して、
Weblog: dr.stoneflyの戯れ言
Tracked: 2007-02-07 16:59


Excerpt: 長居公園長居公園(ながいこうえん)は、大阪市東住吉区にある総合公園である。ここは1928年に一旦公園として整備されることが計画されていたが、太平洋戦争の影響で整備が一旦中断した。その後競馬場、競輪場が..
Weblog: 大阪探索どっとこむ
Tracked: 2007-08-01 06:23