人気blogランキングへ

サブカル雑食手帳

メールはこちらへ

2015年01月09日

絶滅危惧種としてのピンク映画

pin.png

「『ピンク映画』という言葉も一般社会においては死語になりつつある。『ポルノ』という言葉すら風化してきた。そして今、映画そのものが大衆娯楽の範疇に入っているかどうかも疑わしい。おそらく、もはやそういう時代ではないのだろう。さらに言うなら、『大衆』という概念もまた曖昧模糊としてきた気がする。国語辞書を執筆、編纂する学者たちは、元を質せば仏教用語だったこの語義を一度洗い直さねばなるまいとすら思う。」(二階堂卓也著「ピンク映画史・欲望のむきだし」より)

 いわゆる「ピンク映画」なるものに何か特別な思い入れがあるわけでもないし、またこれまでにあったこともないのだが、「エロ本」同様、「ピンク映画」もまた今や絶滅の危機に瀕しているなどと聞くと、なぜか急に「ピンク映画」について詳しく書かれた本が読みたくなってしまうもの。そこで、購入してしまったのが「ピンク映画史・欲望のむきだし」(彩流社)という本なのだが、かつては一世を風靡した「東映ニューポルノ」や「日活ロマンポルノ」と違って、その膨大な数のタイトル群すら正規の映画史からはほとんどスルーされてしまっている国映や大蔵映画などの作品に多くの頁が費やされている点は◎。ちなみに、著者の二階堂卓也氏によれば、初回東京五輪があった昭和39年に「ピンク映画」という名称が定着(それ以前は「ピンキー映画」と呼ばれていた)したとのことであるが、果たして次回の東京五輪までに「ピンク映画」はいかなる運命を辿るのであろうか。
posted by 下等遊民 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック