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サブカル雑食手帳

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2016年03月17日

エロ雑誌の中の「昭和」(6)

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戦後最大の奇書と言われる「家畜人ヤプー」が都市出版社より刊行されたのは昭和45年(1970年)のことだが、作者である沼正三氏が匿名作家であったため、「ヤプー」刊行直後には様々な週刊誌が「『家畜人ヤプー』の作者探し」に乗り出したようである。一方、「ヤプー」の生みの親である「奇譚クラブ」(暁出版株式会社)も、昭和45年(1970年)7月号に「週刊誌にみる『まぼろしの“沼正三”』」(新宿町人)というコラムを載せ、「週刊文春」と「女性自身」がほとんど時を同じくして、沼正三氏をめぐる記事を掲載したことを取り上げているのだが、こちらの論調は週刊誌とは対照的にいたって冷静(異端雑誌としての矜持?)であるところが面白い。

「『家畜人ヤプー』が、二万五千部も出る時代なのだから、沼さんが、『おさわがせしまして』
 と、だしぬけにカムバックするのはおかしくないかもしれないが、カムバックするならするで、もうすこしムードを盛ってほしかった。そして、どうしても解けないギモンはかつて、あれほど世にかくれようと努力してきた沼さんが、まるで人間が変わったように前記二大週刊誌を舞台に、テレもせず、堂々と、本名まで推測させるような現われかたをした点である。
 沼さんよ、あまり人さわがせしないでくださいね。」(「奇譚クラブ」昭和45年7月号「週刊誌にみる『まぼろしの“沼正三”』」より)

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posted by 下等遊民 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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