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サブカル雑食手帳

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2016年02月14日

私はコレで議員を辞めました

 、宮崎謙介イクメン(?)議員が、「道半ば、志半ばだが、芯無くば勃たずだ」と述べ、議員辞職する意向を明らかにしたというニュースを聞きながら、昔、マルマン禁煙パイポのテレビCMの中で使われた「私はコレで会社を辞めました」というフレーズが一世を風靡(1985年の新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞に選出)していたことを思い出してしまった。あれから30年、禁煙グッズの方は進化を遂げて、今では火を点ける必要のないリキッド式電子パイポというものが出回っているそうである。

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2016年02月03日

オンナマタヂカラのレゲエダンス

 「マツコ会議」とは毎週土曜の夜、日本テレビ系列で放送されているマツコ・デラックスの冠番組であるが、1月30日に放送された「マツコ会議」の中で、オンナマタヂカラなるレゲエダンサーチームが紹介されていたのを見て、その素晴らしいお尻の動きに一発で魅了(その後、アマゾンでDVDも購入)されてしまいました。百聞は一見に如かず、「努」という漢字は「女」の「又」に「力」であることを↓の動画を見ることであらためて再認識していただきたいものであります。

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2016年01月29日

サブカル系出版社のネトウヨ化

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 昨年12月に青林堂より刊行された「『そうだ難民しよう!』はすみとしこの世界」をめぐって、書店「書泉グランデ」が来月開かれる予定だった、はすみとしこ氏のサイン会を中止したとのこと。理由は「書店が差別に加担するのか」といった抗議が殺到しているためらしいのだが、サイン会中止の是非はひとまず措くとして、青林堂といえば真っ先に伝説の漫画雑誌「ガロ」をイメージしてしまう世代のはしくれとしては、書店で最近やたらと幅を利かしているこのテのヘイト本(ネトウヨ本)を青林堂が手がけているという事態にまず驚かざるを得ないのである。ま〜エロ本愛好家としましては、なんぼ出版業界が不況だとはいえ、正直、こんな領域に手を出すよりはまだエロ本の出版で生き延びてほしかったともついつい考えてしまうのだが、オークラ出版とか晋遊舎とかいったかつてのエロ本出版社も最近は青林堂同様、ヘイト本(ネトウヨ本)に手を出しているところを見ると、出版業界にあって現在もっとも収益を見込めるのがヘイト本(ネトウヨ本)の刊行であるのかも知れない。エロ本滅びて、ヘイト本(ネトウヨ本)栄える、あ〜いやな御時世になったものである。

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2016年01月15日

粋(?)な受験参考書

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 自分が受験生だった頃にもこんな受験参考書があったとしたら、もう少し受験勉強にも身が入っただろうに、なんて不謹慎なことを考えてしまうのは私だけだろうか。もちろん、子どもに使わせたくない下品でセクハラな例文が多いということでこのところ世間を騒がせている「生きるセンター漢字・小説語句」(駿台文庫)のことである。問題となっている例文からいくつかをピックアップしてみると、「胸のデカさに俺はキョソを失った。」「彼女の体のユルやかなラインが僕をほっとさせる。」「彼女のなだらかなキュウリョウをうっとりと眺めた。」「きみのエキスをチュウシュツして飲み干したい。」「男なら君に大いにカンキョウをもよおすよ。」「相手が気持ちいい程度にソクバクするんだよ。」「敏感なところは強くシゲキしちゃだめよ。」「あらゆるソクメンから君を研究したい。」「下僕のように扱われることが快感だった。」「息をのんで女子の着替えを見つめる。」「彼女はたまらず声を洩らした。」等々で、これらについては、「手垢にまみれた昭和の官能小説を素人が真似したような駄文」といった、ある意味では的確な批判もSNSでは上がっているようだが、ただあくまでも漢字を覚えるための例文なので、別に美文・名文である必要はないんじゃないかとも思うんですけどね(「記憶に残る例文・意味で生きる漢字・語彙力を!」というキャッチコピーには笑えるが)。といったところで遅ればせながら今年もよろしくお願い申し上げます。

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2015年12月30日

胸ときめくもの

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 このところ、テレビで引っ張りだこの日本ときめき片づけ協会代表理事・近藤麻理恵氏のミリオンセラー「人生がときめく片づけの魔法」(サンマーク出版)をざっと読んでみたのだが、この本によると、片づけにおいて最も肝心なのは「ときめくモノをきちんと残す」ことであるとか。近藤氏いわく、何でもかんでも捨てるのではなく、「ときめくモノをきちんと残す」ことができて初めて、理想の暮らしを手に入れることができる、というわけだが、理想の暮らしを手に入れることができたか否かはともかくとして、「ときめくモノをきちんと残す」という点に関しては、昭和のエロ本を捨てられない私の場合も知らず知らずのうちに片づけの王道を実践していたということになるわけである。

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ちなみに「週刊実話特報」の表紙のモデルは、私が子供だった頃の人気番組「怪傑ハリマオ」の中で「南十字星のうた」を歌っていた近藤圭子嬢であります。↓

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2015年12月20日

野阪昭如氏の戒名

 9日に亡くなった野坂昭如氏の葬儀のニュースをテレビで見ながらあらためて「昭和は遠くなりにけり」の思いを深くした。それには少年時代の自己形成期(?)にもっとも親しんだ小説が野阪昭如氏の「エロ事師たち」だったということも大きく関与しているかも知れない。私の場合、中学校に入学して最初に読んだ小説が野阪氏のこの大傑作だったおかげで、その当事の私の憧れの職業は野球選手でもサッカー選手でも医師でもなく、常にブレることなく「エロ事師」であり続けたのである。夢は夢のままに終わってしまったとはいえ、氏の作品が少年時代の私に夢と希望を与えてくれたことだけは間違いないだろう。野坂氏の葬儀は「音楽葬にして、戒名はなし」ということらしいが、氏が昭和41年に青春出版社から出した「立ち読み厳禁の書」という本に書いていた自家製の「非行院好色無礼雜文童児」という戒名はどうなってしまったのだろうか(実にかっこいい戒名だと思うのだが)。野阪昭如氏の御冥福を心よりお祈り申しあげます。
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2015年12月09日

sexy8kissmarksのファンになった

 毎週火曜の夜に放映される「NHK歌謡コンサート」はなるべく欠かさず見るようにしているのだが、その最大の理由はアイドル偏重の民放の歌番組では間違ってもお目にかかれないような昭和レトロなテイスト満載のバックダンサーをしばしば登場させてくれるからである。中でもダントツだったのは、11月24日、竹島宏と瀬川瑛子が「東京ナイト・クラブ」を歌った時のsexy8kissmarksというバックダンサー。竹島と瀬川のデュエットはイマイチだったが、sexy8kissmarksのダンスがふりまく昭和のエロ本から抜け出してきたようなエロさはその残念さを補ってあまりあるものだったと思うのであります。

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2015年12月06日

エロの「爆買い」

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「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に「爆買い」と「トリプルスリー」の2語が選ばれた。「爆買い」の選出については、5日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で、ビートたけしが「爆買い!…なんかどうだっていいだろう」と不満をぶちまけていたが、私が「爆買い」がらみでちょっと面白いと思ったのは、このところアダルトショップでも中国人観光客によるアダルトグッズ、アダルトDVD、エロ本などの「爆買い」が盛んになっているという話である。聞くところによると人気商品の1位はダントツでオナホール。それにアダルトDVD、エロ本が続くそうで、バイブやローターなどは、自国にも同じものがあるせいか売れ行きはイマイチであるとのこと。またアダルトDVDではSM系やスカトロ系といったマニアックなものに人気が集中しているという。
 「爆買いの本質は日本の商品の良さ。世界の人々により良い商品を届けるよう努力していきたい」とは、「爆買い」で受賞した免税販売大手ラオックスの羅怡文社長の弁であるが、中国人観光客によるエロの「爆買い」もやはり日本のアダルトグッズの良さを証明するものといえるのだろうか。
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2015年11月15日

マニア向け(?)カレー専門店

 「君、ウンコ食べられる?」というAVメーカー側からの質問に、「はい」と答えたことでAVデビューが決まったというエピソードを持つイケメンAV男優のしみけん(清水健)が東京・千歳船橋に最近オープンした人類初のどうかしているジョーク飲食店、うんこ味のカレー専門店「カレーショップ志み津」がなかなかの盛況ぶりなんだとか。まあ「うんこ味のカレー」といってもホンモノのうんこが混入されているわけではなく、くさや、センブリ茶、ゴーヤ、カカオパウダーなどをカレーに入れることでいかにもそれっぽい味を演出しているらしいのだが、それが本当にそれっぽい味になっていることはすでに何人もの食糞経験者が証言しているとのこと。そういえば、台北には便器をコンセプトにしたレストランがあって、そこではカレーをはじめさまざまな料理が便器の中にあしらわれているらしいのだが、いくらなんでも味までうんこに近づけようとはしてないだろう。これが昭和30年代の話だったら、間違いなくヤコペッティあたりのモンド映画が取り上げていたに違いないと思うのであるが・・・・・。ちなみにカレーといえば、ガキンチョの頃、よく耳にした「オリエンタルカレーの唄」、あれ今、聞きなおしてみるとなかなかに感慨深いものがありますな。

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2015年10月31日

黒くぬれ!

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 東京都の日野市役所が使っている封筒の「日本国憲法の理念を守ろう」という文言がなぜか昔の洋モノポルノよろしくスミ塗り(この当時はスミの部分にバターを塗ればスミを除去できるなどというオバカな都市伝説がまことしやかに語られたりしたものだが)にされてしまったとのこと。市役所には目下、抗議電話が殺到しているそうであるが、このニュースのせいで「むちゃくちゃでござりますがな」という花菱アチャコの古いギャグを思い出してしまった。というわけで、今回は関連動画(?)として、海援隊の「ブラック・マジック・オールド・マン」(曲の最後のところにサンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」がほんのちょこっと挿入されてるところがミソ)とローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」(Paint It, Black Lyrics )を貼っておくことにしました。



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2015年10月17日

「出世」と「零落」

 「週刊新潮」10月22日号が、「1億総活躍社会を宣言した第3次安倍内閣に『下着ドロボー』から『大臣』へと、奇跡的な出世を遂げた人物がいる。初めて閣僚になった福井2区の高木毅復興大臣(59)だ。」と報じたことが、いろいろと物議を醸しているようだが、事の真偽はともかくとして、そもそも「下着ドロボー」が「大臣」になることを「出世」といっていいのかどうか。では「大臣」が下着を盗んだとしたら、その場合は「大臣」が「下着ドロボー」に「零落」したっていうんだろうか。

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 こういう写真を見ると、何事も一つの道を究めるということは並大抵のことでないことがわかりますな。↓

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2015年10月06日

映画「三里塚に生きる」を観た

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 シネマイーラという地元のミニシアター館で、ドキュメンタリー映画「三里塚に生きる」を観た。
ポスターのキャッチコピーに、「忘れられた人々の、忘れられない物語。」とあるように、かつて成田空港建設反対闘争を戦った三里塚農民達のドキュメンタリーであるが、まず、この作品のすぐれている点は様々な立場からこの運動に関わった人々の独白を集めることで、この闘争を出来うる限り多角的な視点から捉えようとしたところにあるのではなかろうか。単純に空港建設反対闘争を美化したようなプロパガンダ作品とは違って、闘争の裏面も余すところなく描き切っているのである。たとえば、公団側に農地を売り払うことで多額の金を得た農民や村八分になることへの恐れからしかたなく闘争に加わった農民などが、過去を振り返りながら当時の偽らざる心境を率直に語っていたりとか。元・婦人行動隊だったというおばあちゃん達も何人かインタビューに応じているが、どのおばあちゃんも皆、実にいい表情をしているのが強く印象に残った。婦人行動隊の女性達が武器を手にするかわりに肥え(糞尿)を頭からかぶり、機動隊に体当たりしていくシーンには少なからず感動を覚えたが、そのこととスカトロ趣味とはまったく別物であることはあらためて断るまでもないだろう。

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2015年09月30日

カストリ雑誌健在なり!

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今年は戦後70年ということで、各地で様々なイベントが開催されているようだが、中でも東京芸術劇場にて開催されている戦後「ヤミ市」(闇市)に焦点を当てた展示会は、立教大学の石川巧教授の企画により、戦後の焼け跡に百花繚乱と咲き乱れた「カストリ雑誌」たちが多数展示され、自由に手に取って閲覧することもできるということで注目を集めているとのこと。これらの「カストリ雑誌」たちは、当時、仙花紙と呼ばれた恐ろしく粗悪な紙で作られていたこともあって、もはや物理的に保存が不可能な状態に陥っているといった話をだいぶ前に聞いた覚えがあるが、戦後70年を経た現在も健在であることがわかるだけでもこの展示会の意義は充分あるのではなかろうか。百聞は一見に如かず。まずは↓の動画を御覧ください。



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2015年09月22日

トイレ盗撮DVDの「存立危機事態」

 革マル派機関紙「解放」最新号(2015年9月21日号)7面「万華鏡2015――情勢の断層を読む」の中の「チャイナ・ウンコロジー」というコラムによると、最近、中国では習近平の号令の下、「厠所(トイレ)革命」なるものが巻き起こっているらしい。

 「習近平は、こういうワイルドすぎる公衆トイレを『中国の恥』だってんで、『世界強国』『観光大国』にふさわしい『三つ星トイレ』に替えるって息まいているわけですな。日本に押し寄せている中国人観光客が『温水洗浄便座』を“爆買い”してる昨今ですから、日本のキレイな公衆トイレを見習ってああいうやつに替えようってのかね。でもねえ、『自動フタ開閉』だとか『音姫様』だとか、あれっていくら何でも過剰サービス・異常潔癖症候群だって思うけんどね、俺なんか。まあ、それほどじゃなくても、古いスタイルのしゃがみ式汲み取りニーハオ便所を洋式のオスワリ式水洗個室便所に替えようってことのようですな。」(当コラムより)

 「ワイルドすぎる公衆トイレ」とは、ドアもカコイもない、下半身が辛うじて隠れる板仕切りがあるだけの公衆トイレを指すわけだが、当コラムによると、このテのニーハオトイレが普及したのは、自称「社会主義国」になってからだ、という説もあるんだとか。その狙いは、個室の公衆トイレに付きものの「便所の落書き」、特にお上に対する不平・不満を吐露した類いの落書きの撲滅にあったようだが、今回の「トイレ革命」により、個室トイレが、不穏(?)な落書きで“炎上!”なんてことがあれば、それはそれで確かに面白いだろう。ただ私のようなトイレ盗撮DVD愛好家にとっては、かつて「ワイルドすぎる公衆トイレ」なるがゆえに流出(?)した「上海万博便所盗撮」みたいな作品がそれと同時になくなってしまうのがチト残念。

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2015年09月08日

家畜人ヤプーの館

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 「『家畜人ヤプー』は、埴谷雄高の『死霊』とならぶ、戦後文学最大級の観念小説である。『死霊』が形而上的話題に終始するのに対して、『ヤプー』は形而下的細部のみに充ちているというコントラストが面白い。」とは、「週刊文春」9月10日号の「文春図書館」というコーナーで、歌人の穂村弘氏が、古書店で購入した「マゾヒストМの遺言」(沼正三 筑摩書房)という本の中に入っていた古い新聞(朝日新聞・平成15年9月21日)の切り抜きの文章(筆者は中条省平氏)を紹介したものであるが、この「戦後文学最大級の観念小説」のタイトルをそのまま店名に用いた「家畜人ヤプーの館」というSМクラブを1970年から3年間、経営していた登口安吾氏が今年の3月に、「家畜人ヤプーの館」(文芸社)と題する記録小説を発表していたことを最近知って、慌てて購入。この小説、SМ業界(?)内部のエピソードに留まらず、70年代前半に隆盛を極めたアングラ文化全般を俯瞰できるような内容になっている点は一読の価値あり。以下はこの作品の中で描かれた「家畜人ヤプーの館」開館披露パーティの模様である。

 「一九七〇年九月一日午後八時、マスコミ関係者百名近くを招いての『家畜人ヤプーの館』開館披露パーティはカウンターの上に設置された生ビールの樽の栓に、南極1号のダッチワイフがまたがるように鎮座し、股ぐらから女性用の尿瓶に注がれたビールの乾杯の合図で、その乱痴気騒ぎの幕は切って降ろされた。手分けしてあちこちの薬局を駆け回ってなんとか五十個くらいを確保した尿瓶の中のビールは、色といい泡立ち具合いが全く本物のオシッコそのものだ。」

 うーむ、せっかくあちこちの薬局を駆け回って五十個も尿瓶を確保したんだったら、ダッチワイフの偽オシッコでなく、本物の女王様が放出した本物のオシッコで乾杯した方がはるかに「家畜人ヤプーの館」という店名にふさわしかったのではないかとも思うのだが、哀しいかな、これもまた時代的制約というやつだったのだろうか。

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2015年09月03日

真夏のヌード劇場に雪が降る

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 女優でエッセイストの室井滋さんが「女性セブン」9月10日号に、「ああ越中ヒザ傷だらけ/芦原温泉、ストリップな夜」と題して、あわらミュージック劇場(福井県あわら市温泉3-416)への潜入ルポを書いているのを興味深く読んだ。温泉ストリップと言えば、わが地元にもかつては舘山寺の温泉街に老舗の劇場が存在していたのだが、いつの間にか影も形もなくなっていた。この劇場には昔一度だけ入館したことがあったが、私以外の客は全員、近くのホテルの宿泊客らしく浴衣姿だったため、その時は私一人が完全に浮いた存在になってしまっていた覚えがある。それはともかくとして、今回の室井滋さんの潜入ルポで一番笑えたのは、 真夏であるにもかかわらず、ショーのBGМが何とアダモの「雪が降る」だったというところ。季節とのミスマッチぶりもさることながら、昭和の頃にはストリップの定番だった「雪が降る」(ちなみにこの曲がリリースされたのは1963年)をいまだにBGМとして使用しているという時代感覚のズレっぷりもなかなかに素晴らしいではないか!そんな次第で、なんか急に、あわらミュージック劇場に行ってみたくなってきた。女性週刊誌もたまには目を通す必要があるもんだとあらためて痛感。
 
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2015年08月29日

愛国は悪党の最後の隠れ蓑

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 「愛国は悪党の最後の隠れ蓑」(Patriotism is the last refuge of a scoundrel.)との名言を吐いたサミュエル・ジョンソンは18世紀英国の文学者だったようだが、先般、SEALDsについて、「国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ」とツイートした武藤貴也衆院議員の議員枠未公開株をめぐる金銭トラブルの記事(「週刊文春」8月27日号)は、このサミュエル・ジョンソンの名言が21世紀においてもまったく色褪せていないことを、いささかカリカチュアライズした形で証明したものであると言えるだろう。
 武藤氏は3年前にも、「憲法に破壊された日本人的価値観」と題した文章の中で、日本国憲法が定めた3原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)について、「この3つとも、日本精神を破壊するものだ」と記していたそうだが、だとすると、武藤氏が、「議員宿舎で19歳少年を奴隷にした」(「週刊文春」9月3日号)のも、自らのイチモツで少年の菊門に、破壊されつつある日本精神とやらを注入するためだったのだろうか。
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2015年08月16日

月刊「創」最新号の表紙がタイムリー

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 先日、書店で月刊誌のコーナーを眺めていて、真っ先に目に飛び込んできたのが月刊「創」最新号の表紙だったので、取りあえず画像を紹介。巻末の「今月の編集室から」によれば、「本誌なりのメッセージ」なんだとか。
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2015年08月09日

テレビもまだまだ捨てたもんじゃない

 毎年この時期になると、テレビでは戦争関連番組が目白押しとなるが、戦後70年の特別企画として、8/1と8/2の二夜連続で放送されたTBSドラマ「レッドクロス〜女たちの赤紙」はこれまでに放送された戦争関連のテレビドラマの中でも間違いなく最高傑作の部類に入るものだろう。政府によるマスコミ支配が一段と厳しさを増してきたといわれる安倍政権のもとで、これだけ戦争というものの悲惨さ、理不尽さをリアルに描写した反戦ドラマが放送されるのを見るにつけ、正直、テレビもまだまだ捨てたもんじゃないなと痛感したほどである。ネット上では、案の定、ネトウヨさんたちがこの番組に対して、やれ「反日ドラマ」だの「自虐史観ドラマ」だのと大騒ぎしていたようだが、戦争の裏面を描いた作品がすべて「反日ドラマ」、「自虐史観ドラマ」ということであれば、「反日」でも「自虐史観」でもない戦争ドラマっていったいどんなドラマがありえるのか。もしそんなドラマがあったとして、安倍晋三氏やその応援団のネトウヨさんたちは欣喜雀躍するかも知れんが、まあ戦争ドラマとしては最低最悪のシロモノであることだけは確かだろう。
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2015年07月23日

「火花」の書き出しにツッコミを入れてみる

 「これは太宰を継承しながらもより現代的な『お笑い』 という主題を内部から照射した本格的な文学である」という筒井康隆氏の帯文句に惹かれて購入してしまった又吉直樹氏の芥川賞受賞作「火花」であるが、身の程知らずにも書き出しの部分を読んでいきなりツッコミを入れてみたい気分になってしまった。というわけで、まずは書き出しの部分をそのまま引用してみることにしよう。

 「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。
熱海湾に面した沿道は白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。」

 まず「甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。」という文章がどこかギクシャクしていてすわりが悪いように感じるので、いっそ「重なり響いていた。」を省いて、「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音。」で切ってしまった方がはるかにすっきりするような気がするんですけどね。こうしても文意は十分伝わるのではないかと。さらに引っかかるのが、「白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、」の「溶かし」という言葉である。「夜気で」ときたら、ここはやはり「冷まし」とする方がイメージが湧きやすいのではないかと。そして最後の「浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。」のところは、「草履に踏ませながら」を削って、「浴衣姿の男女や家族連れで賑わっている。」 としてしまってもまったく文意は変わらないと思うのですが、さてどんなもんでしょうか。
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