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サブカル雑食手帳

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2015年12月09日

sexy8kissmarksのファンになった

 毎週火曜の夜に放映される「NHK歌謡コンサート」はなるべく欠かさず見るようにしているのだが、その最大の理由はアイドル偏重の民放の歌番組では間違ってもお目にかかれないような昭和レトロなテイスト満載のバックダンサーをしばしば登場させてくれるからである。中でもダントツだったのは、11月24日、竹島宏と瀬川瑛子が「東京ナイト・クラブ」を歌った時のsexy8kissmarksというバックダンサー。竹島と瀬川のデュエットはイマイチだったが、sexy8kissmarksのダンスがふりまく昭和のエロ本から抜け出してきたようなエロさはその残念さを補ってあまりあるものだったと思うのであります。

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2015年12月06日

エロの「爆買い」

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「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に「爆買い」と「トリプルスリー」の2語が選ばれた。「爆買い」の選出については、5日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で、ビートたけしが「爆買い!…なんかどうだっていいだろう」と不満をぶちまけていたが、私が「爆買い」がらみでちょっと面白いと思ったのは、このところアダルトショップでも中国人観光客によるアダルトグッズ、アダルトDVD、エロ本などの「爆買い」が盛んになっているという話である。聞くところによると人気商品の1位はダントツでオナホール。それにアダルトDVD、エロ本が続くそうで、バイブやローターなどは、自国にも同じものがあるせいか売れ行きはイマイチであるとのこと。またアダルトDVDではSM系やスカトロ系といったマニアックなものに人気が集中しているという。
 「爆買いの本質は日本の商品の良さ。世界の人々により良い商品を届けるよう努力していきたい」とは、「爆買い」で受賞した免税販売大手ラオックスの羅怡文社長の弁であるが、中国人観光客によるエロの「爆買い」もやはり日本のアダルトグッズの良さを証明するものといえるのだろうか。
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2015年11月15日

マニア向け(?)カレー専門店

 「君、ウンコ食べられる?」というAVメーカー側からの質問に、「はい」と答えたことでAVデビューが決まったというエピソードを持つイケメンAV男優のしみけん(清水健)が東京・千歳船橋に最近オープンした人類初のどうかしているジョーク飲食店、うんこ味のカレー専門店「カレーショップ志み津」がなかなかの盛況ぶりなんだとか。まあ「うんこ味のカレー」といってもホンモノのうんこが混入されているわけではなく、くさや、センブリ茶、ゴーヤ、カカオパウダーなどをカレーに入れることでいかにもそれっぽい味を演出しているらしいのだが、それが本当にそれっぽい味になっていることはすでに何人もの食糞経験者が証言しているとのこと。そういえば、台北には便器をコンセプトにしたレストランがあって、そこではカレーをはじめさまざまな料理が便器の中にあしらわれているらしいのだが、いくらなんでも味までうんこに近づけようとはしてないだろう。これが昭和30年代の話だったら、間違いなくヤコペッティあたりのモンド映画が取り上げていたに違いないと思うのであるが・・・・・。ちなみにカレーといえば、ガキンチョの頃、よく耳にした「オリエンタルカレーの唄」、あれ今、聞きなおしてみるとなかなかに感慨深いものがありますな。

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2015年10月31日

黒くぬれ!

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 東京都の日野市役所が使っている封筒の「日本国憲法の理念を守ろう」という文言がなぜか昔の洋モノポルノよろしくスミ塗り(この当時はスミの部分にバターを塗ればスミを除去できるなどというオバカな都市伝説がまことしやかに語られたりしたものだが)にされてしまったとのこと。市役所には目下、抗議電話が殺到しているそうであるが、このニュースのせいで「むちゃくちゃでござりますがな」という花菱アチャコの古いギャグを思い出してしまった。というわけで、今回は関連動画(?)として、海援隊の「ブラック・マジック・オールド・マン」(曲の最後のところにサンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」がほんのちょこっと挿入されてるところがミソ)とローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」(Paint It, Black Lyrics )を貼っておくことにしました。



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2015年10月17日

「出世」と「零落」

 「週刊新潮」10月22日号が、「1億総活躍社会を宣言した第3次安倍内閣に『下着ドロボー』から『大臣』へと、奇跡的な出世を遂げた人物がいる。初めて閣僚になった福井2区の高木毅復興大臣(59)だ。」と報じたことが、いろいろと物議を醸しているようだが、事の真偽はともかくとして、そもそも「下着ドロボー」が「大臣」になることを「出世」といっていいのかどうか。では「大臣」が下着を盗んだとしたら、その場合は「大臣」が「下着ドロボー」に「零落」したっていうんだろうか。

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 こういう写真を見ると、何事も一つの道を究めるということは並大抵のことでないことがわかりますな。↓

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2015年10月06日

映画「三里塚に生きる」を観た

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 シネマイーラという地元のミニシアター館で、ドキュメンタリー映画「三里塚に生きる」を観た。
ポスターのキャッチコピーに、「忘れられた人々の、忘れられない物語。」とあるように、かつて成田空港建設反対闘争を戦った三里塚農民達のドキュメンタリーであるが、まず、この作品のすぐれている点は様々な立場からこの運動に関わった人々の独白を集めることで、この闘争を出来うる限り多角的な視点から捉えようとしたところにあるのではなかろうか。単純に空港建設反対闘争を美化したようなプロパガンダ作品とは違って、闘争の裏面も余すところなく描き切っているのである。たとえば、公団側に農地を売り払うことで多額の金を得た農民や村八分になることへの恐れからしかたなく闘争に加わった農民などが、過去を振り返りながら当時の偽らざる心境を率直に語っていたりとか。元・婦人行動隊だったというおばあちゃん達も何人かインタビューに応じているが、どのおばあちゃんも皆、実にいい表情をしているのが強く印象に残った。婦人行動隊の女性達が武器を手にするかわりに肥え(糞尿)を頭からかぶり、機動隊に体当たりしていくシーンには少なからず感動を覚えたが、そのこととスカトロ趣味とはまったく別物であることはあらためて断るまでもないだろう。

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2015年09月30日

カストリ雑誌健在なり!

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今年は戦後70年ということで、各地で様々なイベントが開催されているようだが、中でも東京芸術劇場にて開催されている戦後「ヤミ市」(闇市)に焦点を当てた展示会は、立教大学の石川巧教授の企画により、戦後の焼け跡に百花繚乱と咲き乱れた「カストリ雑誌」たちが多数展示され、自由に手に取って閲覧することもできるということで注目を集めているとのこと。これらの「カストリ雑誌」たちは、当時、仙花紙と呼ばれた恐ろしく粗悪な紙で作られていたこともあって、もはや物理的に保存が不可能な状態に陥っているといった話をだいぶ前に聞いた覚えがあるが、戦後70年を経た現在も健在であることがわかるだけでもこの展示会の意義は充分あるのではなかろうか。百聞は一見に如かず。まずは↓の動画を御覧ください。



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2015年09月22日

トイレ盗撮DVDの「存立危機事態」

 革マル派機関紙「解放」最新号(2015年9月21日号)7面「万華鏡2015――情勢の断層を読む」の中の「チャイナ・ウンコロジー」というコラムによると、最近、中国では習近平の号令の下、「厠所(トイレ)革命」なるものが巻き起こっているらしい。

 「習近平は、こういうワイルドすぎる公衆トイレを『中国の恥』だってんで、『世界強国』『観光大国』にふさわしい『三つ星トイレ』に替えるって息まいているわけですな。日本に押し寄せている中国人観光客が『温水洗浄便座』を“爆買い”してる昨今ですから、日本のキレイな公衆トイレを見習ってああいうやつに替えようってのかね。でもねえ、『自動フタ開閉』だとか『音姫様』だとか、あれっていくら何でも過剰サービス・異常潔癖症候群だって思うけんどね、俺なんか。まあ、それほどじゃなくても、古いスタイルのしゃがみ式汲み取りニーハオ便所を洋式のオスワリ式水洗個室便所に替えようってことのようですな。」(当コラムより)

 「ワイルドすぎる公衆トイレ」とは、ドアもカコイもない、下半身が辛うじて隠れる板仕切りがあるだけの公衆トイレを指すわけだが、当コラムによると、このテのニーハオトイレが普及したのは、自称「社会主義国」になってからだ、という説もあるんだとか。その狙いは、個室の公衆トイレに付きものの「便所の落書き」、特にお上に対する不平・不満を吐露した類いの落書きの撲滅にあったようだが、今回の「トイレ革命」により、個室トイレが、不穏(?)な落書きで“炎上!”なんてことがあれば、それはそれで確かに面白いだろう。ただ私のようなトイレ盗撮DVD愛好家にとっては、かつて「ワイルドすぎる公衆トイレ」なるがゆえに流出(?)した「上海万博便所盗撮」みたいな作品がそれと同時になくなってしまうのがチト残念。

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2015年09月08日

家畜人ヤプーの館

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 「『家畜人ヤプー』は、埴谷雄高の『死霊』とならぶ、戦後文学最大級の観念小説である。『死霊』が形而上的話題に終始するのに対して、『ヤプー』は形而下的細部のみに充ちているというコントラストが面白い。」とは、「週刊文春」9月10日号の「文春図書館」というコーナーで、歌人の穂村弘氏が、古書店で購入した「マゾヒストМの遺言」(沼正三 筑摩書房)という本の中に入っていた古い新聞(朝日新聞・平成15年9月21日)の切り抜きの文章(筆者は中条省平氏)を紹介したものであるが、この「戦後文学最大級の観念小説」のタイトルをそのまま店名に用いた「家畜人ヤプーの館」というSМクラブを1970年から3年間、経営していた登口安吾氏が今年の3月に、「家畜人ヤプーの館」(文芸社)と題する記録小説を発表していたことを最近知って、慌てて購入。この小説、SМ業界(?)内部のエピソードに留まらず、70年代前半に隆盛を極めたアングラ文化全般を俯瞰できるような内容になっている点は一読の価値あり。以下はこの作品の中で描かれた「家畜人ヤプーの館」開館披露パーティの模様である。

 「一九七〇年九月一日午後八時、マスコミ関係者百名近くを招いての『家畜人ヤプーの館』開館披露パーティはカウンターの上に設置された生ビールの樽の栓に、南極1号のダッチワイフがまたがるように鎮座し、股ぐらから女性用の尿瓶に注がれたビールの乾杯の合図で、その乱痴気騒ぎの幕は切って降ろされた。手分けしてあちこちの薬局を駆け回ってなんとか五十個くらいを確保した尿瓶の中のビールは、色といい泡立ち具合いが全く本物のオシッコそのものだ。」

 うーむ、せっかくあちこちの薬局を駆け回って五十個も尿瓶を確保したんだったら、ダッチワイフの偽オシッコでなく、本物の女王様が放出した本物のオシッコで乾杯した方がはるかに「家畜人ヤプーの館」という店名にふさわしかったのではないかとも思うのだが、哀しいかな、これもまた時代的制約というやつだったのだろうか。

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2015年09月03日

真夏のヌード劇場に雪が降る

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 女優でエッセイストの室井滋さんが「女性セブン」9月10日号に、「ああ越中ヒザ傷だらけ/芦原温泉、ストリップな夜」と題して、あわらミュージック劇場(福井県あわら市温泉3-416)への潜入ルポを書いているのを興味深く読んだ。温泉ストリップと言えば、わが地元にもかつては舘山寺の温泉街に老舗の劇場が存在していたのだが、いつの間にか影も形もなくなっていた。この劇場には昔一度だけ入館したことがあったが、私以外の客は全員、近くのホテルの宿泊客らしく浴衣姿だったため、その時は私一人が完全に浮いた存在になってしまっていた覚えがある。それはともかくとして、今回の室井滋さんの潜入ルポで一番笑えたのは、 真夏であるにもかかわらず、ショーのBGМが何とアダモの「雪が降る」だったというところ。季節とのミスマッチぶりもさることながら、昭和の頃にはストリップの定番だった「雪が降る」(ちなみにこの曲がリリースされたのは1963年)をいまだにBGМとして使用しているという時代感覚のズレっぷりもなかなかに素晴らしいではないか!そんな次第で、なんか急に、あわらミュージック劇場に行ってみたくなってきた。女性週刊誌もたまには目を通す必要があるもんだとあらためて痛感。
 
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2015年08月29日

愛国は悪党の最後の隠れ蓑

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 「愛国は悪党の最後の隠れ蓑」(Patriotism is the last refuge of a scoundrel.)との名言を吐いたサミュエル・ジョンソンは18世紀英国の文学者だったようだが、先般、SEALDsについて、「国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ」とツイートした武藤貴也衆院議員の議員枠未公開株をめぐる金銭トラブルの記事(「週刊文春」8月27日号)は、このサミュエル・ジョンソンの名言が21世紀においてもまったく色褪せていないことを、いささかカリカチュアライズした形で証明したものであると言えるだろう。
 武藤氏は3年前にも、「憲法に破壊された日本人的価値観」と題した文章の中で、日本国憲法が定めた3原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)について、「この3つとも、日本精神を破壊するものだ」と記していたそうだが、だとすると、武藤氏が、「議員宿舎で19歳少年を奴隷にした」(「週刊文春」9月3日号)のも、自らのイチモツで少年の菊門に、破壊されつつある日本精神とやらを注入するためだったのだろうか。
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2015年08月16日

月刊「創」最新号の表紙がタイムリー

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 先日、書店で月刊誌のコーナーを眺めていて、真っ先に目に飛び込んできたのが月刊「創」最新号の表紙だったので、取りあえず画像を紹介。巻末の「今月の編集室から」によれば、「本誌なりのメッセージ」なんだとか。
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2015年08月09日

テレビもまだまだ捨てたもんじゃない

 毎年この時期になると、テレビでは戦争関連番組が目白押しとなるが、戦後70年の特別企画として、8/1と8/2の二夜連続で放送されたTBSドラマ「レッドクロス〜女たちの赤紙」はこれまでに放送された戦争関連のテレビドラマの中でも間違いなく最高傑作の部類に入るものだろう。政府によるマスコミ支配が一段と厳しさを増してきたといわれる安倍政権のもとで、これだけ戦争というものの悲惨さ、理不尽さをリアルに描写した反戦ドラマが放送されるのを見るにつけ、正直、テレビもまだまだ捨てたもんじゃないなと痛感したほどである。ネット上では、案の定、ネトウヨさんたちがこの番組に対して、やれ「反日ドラマ」だの「自虐史観ドラマ」だのと大騒ぎしていたようだが、戦争の裏面を描いた作品がすべて「反日ドラマ」、「自虐史観ドラマ」ということであれば、「反日」でも「自虐史観」でもない戦争ドラマっていったいどんなドラマがありえるのか。もしそんなドラマがあったとして、安倍晋三氏やその応援団のネトウヨさんたちは欣喜雀躍するかも知れんが、まあ戦争ドラマとしては最低最悪のシロモノであることだけは確かだろう。
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2015年07月23日

「火花」の書き出しにツッコミを入れてみる

 「これは太宰を継承しながらもより現代的な『お笑い』 という主題を内部から照射した本格的な文学である」という筒井康隆氏の帯文句に惹かれて購入してしまった又吉直樹氏の芥川賞受賞作「火花」であるが、身の程知らずにも書き出しの部分を読んでいきなりツッコミを入れてみたい気分になってしまった。というわけで、まずは書き出しの部分をそのまま引用してみることにしよう。

 「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。
熱海湾に面した沿道は白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。」

 まず「甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。」という文章がどこかギクシャクしていてすわりが悪いように感じるので、いっそ「重なり響いていた。」を省いて、「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音。」で切ってしまった方がはるかにすっきりするような気がするんですけどね。こうしても文意は十分伝わるのではないかと。さらに引っかかるのが、「白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、」の「溶かし」という言葉である。「夜気で」ときたら、ここはやはり「冷まし」とする方がイメージが湧きやすいのではないかと。そして最後の「浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。」のところは、「草履に踏ませながら」を削って、「浴衣姿の男女や家族連れで賑わっている。」 としてしまってもまったく文意は変わらないと思うのですが、さてどんなもんでしょうか。
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2015年07月19日

カントクも戦争法案にNО

 7月18日付け「日刊ゲンダイ」が、「吉永小百合も戦争法案にNО」という記事で、「映画人9条の会」の「安保関連法案に反対するアピール」に賛同する映画人が446人に達したことを報じているが、何とそこに名を連ねている映画監督の中には、長年カントクの名でピンク映画ファンに親しまれてきた、あのピンクの巨匠・山本晋也氏もいるではないか!カントクは5歳の時、東京大空襲を目の当たりにしたそうであるが、おそらく、今回の戦争法案はカントクにその時の悲惨な記憶を甦らせるに十分なものだったに違いない。ちなみに、「映画人9条の会」のHPに寄せられたカントクのメッセージは以下の通りである。

 「まず、与党議員の皆さんに申し上げたい。先の大戦は力では得るものがないという事を学んだはずだ。法案を通し、いずれ、己を議員にしてくれた選挙民たちのもとから、若者を奪って、自責のない、冷血人間になる覚悟は本気なのか? どの紛争地域で戦いが起きようと、法案を通した議員 諸氏は必ず後方の絶対安全な場所にいるはずだ。もし、安倍氏をはじめ与党議員全員が、安倍氏を先頭に銃を持って、助ける相手の敵に向っていくならまだしも、そんな覚悟はあるまい。その自己犠牲など皆無のくせに、法案通して無責任の極みだ! 与党議員が安倍氏を戦闘の先陣に立てて戦うのなら、どうぞ法案を通しなさい!」

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2015年07月11日

盗撮するは我にあり

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 元タレントのマーシーこと田代まさし氏が、東急電鉄二子玉川駅のホームにて、女性のスカート内を携帯電話で盗撮した容疑で逮捕されたという。田代まさし氏といえば、覚醒剤取締法違反でも過去に何度か逮捕されており、昨年7月に出所した後は、薬物依存脱却の為の互助組織「ダルク」の活動にスタッフとして参加、今年3月には自らの壮絶な薬物依存との闘いを漫画とエッセイで綴った「マーシーの薬物リハビリ日記」(泰文堂)という本も出して、芸能活動再開を模索していたようだが、残念ながらこれでは、芸能活動再開よりも、盗撮活動再開の方を優先したことになってしまうだろう。盗撮依存症からの脱却は薬物依存症からの脱却以上に困難をきわめるということなのか。もしかすると、「マーシーの薬物リハビリ日記」の第二弾は「マーシーの盗撮リハビリ日記」だったりして。

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2015年06月27日

アイドルグループ・制服向上委員会

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 護憲団体「憲法九条やまとの会」が開催したイベントでアイドルグループ・制服向上委員会が自民党を批判する歌詞を繰り返し歌ったことに対し、自民市議らが逆ギレしたとかっていうんで、制服向上委員会ってどんなおもろい歌を歌ってるアイドルグループなんだろうと内心わくわくしながらユーチューブで聴いてみたのだが・・・・・あにはからんや、まったく毒気のない軽いおちょくり程度の歌詞にいささか拍子抜けしてしまった。まあそれにつけても、この程度の他愛もない少女らのおちょくりソングにまでいちいち逆ギレした挙句、市に圧力までかけちゃうとはもう今の自民党、大人げないを通り越して正気の沙汰とは思えませんな。

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2015年06月23日

元少年Aの手記について

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の加害者である元少年Aの手記「絶歌」(太田出版)を読んだ。
 ドストエフスキー「罪と罰」、太宰治「人間失格」、三島由紀夫「金閣寺」、村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」、村上春樹「海辺のカフカ」など著名な文学作品からの我田引水的引用が多いのが何ともキザっぽくて鼻についた(実際、ネット上で散見する読者レビューも、「全編ナルシシズムに満ちたきしょい自伝的小説」「殺人犯の武勇伝本」「胸糞が悪くなるほどの自己陶酔本」といった類いのものが圧倒的多数を占めている)とは言え、この本には、かつて少年Aを猟奇的犯行に駆り立てた「性的サディズム」(「精神鑑定書」より)が、彼の内部でどのように形成されていったかを解明する上で役立つ部分も少なからず含まれているように思った。とりわけ、亡くなった祖母の部屋で実行された「冒涜の儀式」について書かれた「原罪」という節の中の文章は、少年Aの中で、いかにして「苦痛」と「快楽」が不可分のもの(手記によると少年Aは他者の身体のみならず、自分自身の身体を傷つけることにもある種の性的快楽を見出していたようだ)となってしまったかという問いに対する明快な答えであるとも言えるだろう。
(以下引用)

 「祖母が亡くなってからも、僕はよく祖母の部屋へ行き、祖母と一緒に過ごした想い出に浸った。祖母のいなくなった部屋は残酷なほど静かで、僕の喪失感を否が上にも倍増させた。それでも祖母の部屋へ行かずにはいられなかった。
 ある時、祖母の部屋の押し入れの扉を開けた。押し入れは二段式で、上の段に祖母が使っていた布団があり、下の段の奥には祖母の着物が二着、きれいに折り畳まれ仕舞われていた。その着物のすぐ横に、祖母の愛用した電気按摩器が置かれていた。肩凝りのひどかった祖母は、よくこれを使って自分の肩をマッサージしていた。僕もその按摩器を使って祖母の肩や脚をマッサージしたことがあった。
 僕はおもむろに押入れから電気按摩器を取り出した。全長は三十センチほど。グリップ部は黄色で直径は缶コーヒーくらい。先端はお椀型に広がり、身体に当てる部分は肌色の弾力のある素材でできていた。そこに触れると祖母の温もりや感触がまだ残っているように感じられた。8の字に束ねられたコードを解き、プラグをコンセントに挿し込む。祖母の位牌の前に正座し、電源を入れ、振動の強さを中間に設定し、祖母の想い出と戯れるように、肩や腕や脚、頬や頭や喉に按摩器を押し当て、かつて祖母を癒したであろう心地よい振動に身を委ねた。
 何の気なしにペニスにも当ててみる。その時突然、身体じゅうを揺さぶっている異質の感覚を意識した。まだ包皮も剥けていないペニスが、痛みを伴いながらみるみる膨らんでくる。ペニスがそんなふうに大きくなるなんて知らなかった。僕は急に怖くなった。
 不意に激しい尿意を感じた。こんなところで漏らしては大ごとになる。だがどうしても途中でやめることができなかった。苦痛に近い快楽に悶える身体。正座し、背を丸め前のめりになり、按摩器の振動にシンクロするように全身を痙攣させるその姿は、後ろから見れば割腹でもしているように映ったかもしれない。
 遠のく意識の中で、僕は必死に祖母の幻影を追いかけた。祖母の声、祖母の匂い、祖母の感触・・・・・・。涙と鼻水とよだれが混ざり合い、按摩器を掴む両手にボタボタと糸を引いて滴り落ちた。
 次の瞬間、尿道に針金を突っ込まれたような激痛が走った。あまりの痛さに一瞬呼吸が止まり、僕は按摩器を手放し畳の上に倒れ込んだ。
数分気絶していたようだった。眼を開けると電源が入れっぱなしになった按摩器の振動が畳を這って頬に伝わってきた。
 体勢を起こし、按摩器のスイッチを切ると、しばらく呆けたように宙を見つめた。下着のなかにひんやりとした不快感がある。『血でも出たのかもしれない』。そう思い下着をめくると、見たこともない白濁したジェル状の液体がこびりついていた。
 性的な知識など何もなかった。だが自分がしたことが、とんでもなく穢らわしい行為であるというのは、直感的に感じ取った。
 僕は祖母の位牌の前で、祖母の遺影に見つめられながら、祖母の愛用していた遺品で、祖母のことを想いながら、精通を経験した。
 僕のなかで、“性”と“死”が“罪悪感”という接着剤でがっちりと結合した瞬間だった。」(引用ここまで)

ちなみに、「射精に伴う激痛」については、後に精神科医に話したところ、「性欲に対する罪悪感の表れ」であるとの説明を受けたそうであるが、もしこれが泌尿器科医だったとしてもまったく同じ説明をしたであろうか。いずれにしろ、この「射精に伴う激痛」こそが少年Aの「性的サディズム」の原点であることだけは確かだろう。
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2015年06月12日

追悼・吸血鬼ドラキュラ

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 1958年公開のホラー映画「吸血鬼ドラキュラ」を始め、多くのホラー映画で名演技を披露してきた怪優(?)クリストファー・リーが昨日、逝去されたとのこと(享年93)。ホラー映画の中でもドラキュラ物はとりわけ大好物(美女を次々と襲ってはその生血を吸い不老不死の肉体を保っていくなんてこりゃもう「憧れるな」という方がどだい無理でやんすな)なのでこれまで様々なドラキュラ映画を見てきたが、やっぱドラキュラ伯爵をやらせたらクリストファー・リーの右に出る者はいないのではないだろうか(B級感では「処女の生血」のウド・キアがダントツだったが、格調という点ではクリストファー・リーに敵わない)。そんなわけで、今夜はクリストファー・リー主演の「吸血鬼ドラキュラ」を久しぶりに見てみたい気分になったきた。合掌(でいいのかな?)。

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2015年05月31日

「性科学」の殉教者・高橋鐵

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 「週刊現代」2月7日号の袋とじ企画「完全なる態位」に、「伝説の性科学者・高橋鐵の世界」というキャッチコピーが付されているのを見て、没後44年経っても、好事家の世界では、高橋鐵氏の人気がいまだ健在であることにあらためて驚かされたが、今日5月31日は、伝説の性科学者・高橋鐵氏の命日(1971年没)ということなんで、取りあえず今回は木本至著「雑誌で読む戦後史」(新潮選書)より、1950年代前半、高橋鐵氏が主宰していた「あまとりあ」(1951年3月〜1955年8月)という雑誌について書かれた文章の一部を↓に紹介しておくことにしたい。

 「猥褻の根源たる性を研究するような不届きな雑誌は、その芽のうちに摘みとってしまえ、と当局が繰り出した嫌がらせに対し、<和製ヒトラー共に潰されるまでは続刊>(2号巻頭)と抵抗宣言した『あまとりあ』は12月号になって再び摘発の厄に遭う。緊縛の絵師伊藤晴雨描く8葉の連続絵『女賊捕物帖』。捕吏と女賊が取っ組みあいながら裸になっていく構成の妙が醸す妖しいエロティシズム、美しい色彩と節度を心得た描写は晴雨晩年の傑作と評せるが、例の“連想”の論理で猥褻の認定を受けた。更に翌27年12月号もまた『日本艶画史』『バイロス画集』を理由に3度目の摘発押収。」

 ちなみに、高橋鐵氏の著書で最も思い出深いのは、アブノーマル(?)な性癖に悩む読者からの相談とそれに対する氏の回答を集めた「あぶ・らぶ」(1966年刊)という本である。その理由は、高校時代のことだったと記憶するが、この本が版元(青友社)で絶版状態だったため、氏に直接、再版予定の有無を問う手紙を出したところ、「本の代金を送ってくれれば著者分として所有しているものを送ります。」とのことだったので、早速、本の代金を送ったところ、氏のサイン入り「あぶ・らぶ」が送られてきたなんてことがあったためであるが、それはともかくとして、本の頁を繰ってみると、アブノーマル(?)な性癖に悩む読者からの相談には例えばこんなものがあったりもするのである。

 「私の変態性欲の歴史を略述し、生きて行く希望の最後の灯に点火して下さるような御回答に一切の望みを託します。
 物心がついた時から私は奇怪な幻想に捕えられました。美少女や美少年に跨ってもらいたいという幻想です。私が最も切望した状態というのは、美少女の股の間に私の顔がしっかりと挟みこまれていることで、更に直接にその美少女の尿を飲みあるいは美少女の肛門と、私の鼻を密着させたまま放屁してもらいたいということでした。(後略)」(高橋鐵著「あぶ・らぶ」より)

 それにしてもこの程度の無邪気な妄想ごときで、さんざん悩んだ挙句、学者に相談までしてしまうとは当時の「変態さん」はなんとナイーブだったことだろうか!

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posted by 下等遊民 at 01:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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